アニメ Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 第06話「蜃気楼」感想

キャスターやアサシンの登場で聖杯戦争も盛り上がってきましたが、「なに、ただの通りがかりだ」と登場するアーチャさんがカッコよすぎるよ、もはや主人公だよ！（あながち間違ってない）。間桐慎二もウザサを存分に振りまいてくれて面白くなってきました。

「私には叶えられない願いなどなかった。私は望みを叶えて死に、英霊となった。ゆえに叶えるべき望みはない」相変わらず月の出ている夜空が綺麗なこのアニメ。一人家路につく衛宮士郎には霊体化したアーチャーが護衛に。しかしアーチャーの出す殺気にいたたまれなかったのか、ここまでで良いと背後にいるらしきアーチャーにいいます。実体化したアーチャー、この悪そうな微笑がかっこいいんですよね。ライダーに襲われたときもそうでしたが、士郎は結構殺気とかに敏感っぽいので、アーチャーの出す殺気は尋常じゃなかったんでしょうね。実体化したアーチャー、相変わらずの憎まれ口がまた渋い！士郎の事を「血の匂いがしない魔術師など、半人前以下だ」と貶し、凛は魔術師としての心構えは完成している、と自分のマスターの事は一応持ち上げてます。士郎の事を毛嫌いしているようで、そのくせ聖杯の事やサーヴァントの仕組みを丁寧に説明してくれるツンデレ兄ちゃんですね。車道のミラーを挟みながら左右対称にに対峙しながら会話を交わすのがなんとも皮肉さを感じさせられるなぁ。最期に自分には叶えるべき望みはない、などとひねくれたセリフを残しつつ士郎のもとを去るアーチャー。何気ないシーンですが結構重要な事をちゃんと喋ってくれる実は良い人アーチャーさんでした。

「桜、ちょっといいか。夜は物騒だから、今夜も家に泊まって欲しい。あ、いや出来るならしばらく泊まり続けられるか・・・ごめん困らせたか」自宅に帰ると張り詰めた空気から一転、間桐桜と藤村先生がいる和んだ居間が待ってます。美綴綾子が無事だった事も藤ねぇから伝えられまずは一安心。でも目が死んでる美綴さんがソファーで横たわっているカットが映りまして、あんなに快活だった美綴さんのこんな姿を見るのは悲しいです。美綴の事を聞いて思い出すのがライダーの学内での襲撃。そして美綴が失踪する前に言い争いをしていたという桜の兄、間桐慎二の事も脳裏によぎった事でしょう、桜に今晩内に泊まるように言います。何事も知らなかったらちょっとドキドキな申し入れですよね。「はい・・・あの、お言葉に甘えます」割と素直にその申し入れを受け入れる桜ちゃん、素直そうな女の子は素敵ですね。一方日が暮れる前に帰ってこなかった士郎にご立腹のセイバーさんは自宅の道場に呼び出しお説教。士郎は学校に三人目のマスターがいるらしいこと、そのマスターを探し出すまで遠坂と休戦協定を結んだ事などを話します。セイバーからは実戦形式で経験を積むべき、といきなり剣道をする事になりますが・・・そんな剣道の練習をしたぐらいでなんとかなるんですか聖杯戦争って。

間桐慎二・・・ウザ過ぎる！登校した士郎に、教室でいきなり美綴の話題をふってくる慎二。しかも彼女を心配するどころか嘲るように喋る慎二に士郎は憤りますが、これだけウザさを発揮できるキャラも貴重だ。しかも中の人の神谷浩史さんがウザいキャラをやらせたら秀逸なんだよな。士郎の下校時、誰もいない廊下ではいきなりライダーのマスターだとカミングアウト。昨日のライダーが女子学生を襲ったのも、僕のサーヴァントが勝手にやったと嘯くし。しかも士郎に協力しないかと悪びれすに言ったりとかね。本当に嫌な奴ですね。小物だと分かっていてもムカつきます。自分の家が魔術の家系だとは知っているんだ。桜ちゃんは知っているのかと聞く士郎に痛いところを疲れたのか、顔をしかめて魔術師の家系は長男にしか秘儀を伝えない、とか、あんなとろい女に魔導を伝えるもんか、と吐きすてます。実は桜ちゃんに伝えられてるんですよね。Zeroでは桜ちゃん、酷い魔導を伝えられてましたからねぇ。慎二は間桐家についてどれくらい知っているのか。Zeroでの間桐家は、不幸すぎて見るに耐えなかった雁夜さんやほとんど人間じゃねぇ臓硯さんとか明らかにダークサイドでしたからねぇ。慎二は士郎が協力を拒否すると、これから殺し合いを続ける奴の家に妹を置いて置けない、と桜ちゃんを家に返すようにいいます。桜ちゃん帰っちゃうんだ、それは残念。

「ち、違うわよ、協力関係になったんだから、勝手に脱落されちゃぁ予定が狂うじゃない。今のは、それだけのちょっとした確認事項。ふんっ」本日も遠坂凛は正統派のツンデレぶりを見せてくれて癒されるなぁ。下校時に慎二に協力を持ちかける前に士郎は凛ちゃんと校内に貼りめぐらされた呪刻つぶしのお手伝いをしてました。それも終わって「衛宮くんも今日は早めに帰りなさい」、と自然に優しい言葉の出る凛、士郎に「なんだ、心配してくれるんだ、遠坂」といわれて大慌て。違うわよぉと言うときの手の動きが可愛いなぁ。Stay nightは凛ちゃんのツンデレを楽しむ物語だったんですね。

「この街の人間は皆私のもの。さぁ。それでは話を済ませてしまいましょうか。その令呪をもらってあげるわ」キャスター動く！真夜中の庭の蔵で魔術の練習中に寝込んでしまった士郎。外から入り込んできた魔術の糸のようなものが士郎の足に絡まる。士郎がさらわれるときに見たヴィジョンはキャスターの記憶でしょうか。目が覚めた士郎は既に柳洞寺の境内に。キャスターが士郎を狙ったのはやっぱり魔術師レベルが最弱だったからのようです。まだ魔力の糸に絡み取られていてキャスターの前で身動きの取れない士郎。一方セイバーは何らかの気配で目を覚まし士郎のさらわれた後を追います。Zeroではギョロ目のおっさんだったけど今回はキャスターも女性だ。キャスターの目的は士郎の令呪！相変わらず士郎は色っぽいサーヴァントに襲われますね。耳元でもらってあげるわ、なんて囁かれたらなんか別の意味で興奮してしまうぞ。

「敵を知るには、この刀だけで十分だ。ここを通りたいならば、押しと通れ！」そして柳洞寺にたどり着いたセイバーは結界が張られている境内に入る事が出来ず、唯一通れそうな山門から入ろうとするとさらにアサシンのサーヴァントが登場してセイバーの行く手を阻む！しかもこのサーヴァント、佐々木小次郎と真名を自分から名乗ります。それだけ自分の剣の腕前に自身があるのでしょう。アサシンという感じではありませんが同じく刀使い、セイバーとはガチンコの戦いになりますね。アサシンはすらりとした長身の美青年。Zeroは本当におっさん度が高かったからなぁ。その反省でしょうか、第5次のサーヴァントは美男美女がいっぱいだ。

「なぁに、ただの通りすがりだ」あやうく令呪を引っ剥がされそう担ったときに無数の赤く光る矢が士郎とキャスターの間に降り注ぐ。屋根の上に弓を構えての登場の仕方がいちいちかっこいいのがアーチャーだ。山門以外はサーヴァントを除外する結界が張られていたはずだけどどこから入ってきたんだろ。まぁそれはさておき、士郎の前に飛び降り、「なぁに、ただの通りすがりだ」と普通の人が恥ずかしくていえない気障なセリフもこの人が言ったらカッコよすぎ。まじで主人公だよなこの人。Stay nightでは一番好きなキャラクターだよ。キャスターを前に「女の激情というのはなかなかに度し難い。まったく、少しばかり手荒い事になりそうだ」これまた気障なセリフに悪そうな笑みを浮かべてキャスターに対峙するアーチャー！そもそも士郎を助ける気があるのかどうかも怪しいところがまた良いよね。さていよいよアーチャー様の雄姿を見られるか！とおもったら次回に続くとは・・・あいかわらずあっという間の30分だったな。やっぱりアーチャーが一番かっこいいよなぁ・・・キャスター、アサシンも参戦して面白くなってきたなぁ。次回「死闘の報酬」

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