アニメ アルドノア・ゼロ 第4話「追撃の騎士 -Point of No Return-」感想
マグバレッジ大佐率いる揚陸艇に伊奈帆たちのカタフラクトを収容して出港した直後に新芦原市全域に隕石爆撃。先週ザーツバルム伯爵が言ってたやつですね。危なかったですね。ことの真相を知ってキノコ頭が素敵な下衆野郎トリルラン卿を思わず抹殺してしまったスレイン・トロイヤードくん。なんとか隕石爆撃のせいにして難を逃れましたが・・・
「いけません、地球人の中にヴァースのスパイが紛れ込んでいます。おそらく暗殺者の仲間です。姫様はその仲間に命を狙われたのです。」界塚伊奈帆に自分の正体を明かすアセイラム・ヴァース・アリューシア姫。なぜアセイラムは自分の正体を伊奈帆にだけ明かしたのか。やはりその人間離れした状況分析能力から間違った選択はしないと踏んだんでしょうか。何とか自分の生存を彼女の祖父にあたる皇帝に知らせればこの戦争も終わるだろうと。そのためには地球側の協力者が必要ですものね。それにしても目の前で王女の姿を見せられても相変わらず動じない伊奈帆。これはもう特殊能力か?ヴァース政府に連絡が取れる機関に連れて行くため、ユキ姉達に相談してみるというとエデルリッゾに止められます。どこに暗殺者の仲間が潜んでいるか分からない、疑心暗鬼状態ですね。でもその場にはその暗殺者の関係者ライエ・アリアーシュも居てるんですけどー。彼女は前回で姫がトリルラン卿の前で正体を現すのを傍で見てますからね・・・ちなみにみんなの前では王女はセラムと名乗っています。姫様のあの魔法少女的変身はフォログラムを利用した光学迷彩だったとわ。・・・魔法少女でもよかったなぁ。
「敵はあの人じゃない。あの人を暗殺しようとした奴らだ」普通なら地球を侵略してきた火星人全般を敵視してもいいとこなんですけど、真の敵が何であるかも冷静に理解している伊奈帆君。ライエにさっきの話黙っているつもりかと聞かれても「いつ敵がくるかわからない極限状態で人間が理性的でいられるとは限らない。もし火星人だとわかったらあの人がどうなるかわからない」と現状認識も鋭い。ある意味この主人公が一番人間離れしていて恐ろしいわ!火星の最重要人物の秘密も知ってしまってそれを黙っていないといけない。それってすごいプレッシャーかかると思うんですけど。でもこの子ならやり遂げそうです。問題はライエもアセイラムの正体を知っていることですよね。彼女の動向も気になりますね。今のところばらすつもりはなさそうだけど、目の前でトリルランに父親を殺された彼女、「危ないと思ったら全部ばらす。火星人はみんな敵よ」と伊奈帆に言います。
「わきまえよ地球人。われ等ヴァーストともに戦える身分と思うか・・・これは軌道騎士の戦だ。貴様の出る幕などない」トリルラン卿が隕石爆撃に巻き込まれて死んだ、というウソ報告をクルーテオ卿にするスレイン・トロイヤード。思わずアセイラム姫のことを言おうとしましたが口をつぐみます。そう、トリルラン卿は姫を暗殺しようとしたのは「われ等」と言いました。クルーテオ卿もその一味なのか。黒幕は誰なのか。これはスレイン、よほどうまく立ち回らないといけませんね。伊奈帆は脅威の冷静さと情報分析能力を見せてくれましたが、スレイン君は立場的なものもありますが今ひとつ弱弱しいです。クルーテオ卿に「わきまえよ」、とかいわれて杖で殴られるわ、虐げられキャラ度高すぎです。
「ふっ飛び道具とは無粋。このブラド専用カタフラクト、アルギュレの力見るがいい」クルーテオ卿は失ったトリルランに変わってブラド(CV:安元洋貴)を遣わします。彼の駆るカタフラクトはアルギュレ、足が意外とスリムなデザインで全身を覆うバリアーはなさそうですがビームサーベルを使うという、機動力の高そうな騎士っぽいメカです。セリフもいちいち武人っぽくて声優さんの声の渋さがいい塩梅。でもトリルラン卿に比べると今ひとつキャラ弱いです。やっぱりあのキノコには勝てんなぁ。伊奈帆たちののる揚陸艇が逃げ込んだ港に乱入しますが・・・それにしても地球側カタフラクト、弱すぎる!練習機を駆る伊奈帆たちのほうがまともに戦えるってどういうこと?
HE弾(炸薬弾?)だと敵のビームサーベルで空中で爆破させられてしまう。ではAP弾(鉄鋼弾?)では?と弾種を変えて敵の攻略法をさぐる伊奈帆。しかしAP弾もなんだかんだではじかれてしまいます。ライデンフロスト現象とやらで?伊奈帆かしこ過ぎるよ、何言ってるのかわかんないよ!カームの援護を受け、敵の懐に飛び込み格闘戦に持ち込むという度胸のよさ。ガチの力比べで火星カタフラクトに勝てるのか?と思わせといて実は韻子に港湾のクレーンを操らせてコンテナを叩きつける場所に敵を誘い込む作戦だったという、またしても頭脳戦を展開する異色の主人公!すこしは連合軍の軍人も見習え!といったところです。
今回は強襲揚陸艦わだつみがやってきて揚陸艇が(エンジンが不調で鞠戸大尉とユキ姉が調べてた)脱出するまでの時間稼ぎ。そしてこれ以上の戦いは無理だと引き際もわきまえていて仲間たちに撤収を命じる伊奈帆。あくまでも冷静さが目立つ伊奈帆ですが、じつはブラドが攻撃してきたときにアセイラム姫が正体を現して説得しようとしていたんですよね。それを「ここにいて下さい、ここにいて」と止めて自ら時間稼ぎの戦いを買って出たという。戦闘後、韻子に「伊奈帆らしくないよぉ、無茶なんかして」と言われたときに「そうかな・・・そうかも」とアセイラム姫をみてつぶやく伊奈帆。アセイラム姫の為にアツクなっている自分に気付いたようです。冷静無表情の合間に見える微弱な感情の発露も彼の魅力ですね。
「私にもアセイラム姫の敵を撃たせて下さい。・・・私を、出撃させてください」アセイラム姫のことが気になって仕方がない少年のもう一人がスレインくん。なんとか姫を探しに行く口実を作らなくてはいけません。「貴様にその資格はないといったはずだが」とクルーテオ卿に頬をひっぱたかれても今度はひきません。そう、少年達を変えていくのは素敵な少女の面影なのです。従順なわんこキャラのスレインくんですが次回はいよいよ彼のターンか?まだまだ物語は始まったばかり、期待が膨らみます。
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