アニメ 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 第8話 「人形の家」

ビーチで楽しむメンタルモデルたちを見て微笑を浮かべるコンゴウ・・・会戦を前にした群像はコンゴウを基地に招聘しますが。群像、コンゴウを落とすことは出来るのか！？

大戦艦コンゴウ、重巡マヤ、ナガラ級軽巡6艦が硫黄島に迫る。千早群像が取った策は？ヒュウガに「コンゴウに接触して欲しい。出来るか」と問う群像。華麗なるバトルの幕開けか、と思いきやコンゴウ、マヤを招いてのバーベキュー大会。なんかメンタルモデルの落とし神でも目指しているのか・・・まぁ「戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」といった言葉もあるわけですし。コンゴウの心を開く手立てはあるのか？・・・おぼれるヨタロウ（キリシマ）が可愛かったです。

「留守番きらい、お出かけすき、ひとりは寂し、ふたりは楽し、わたしはマーヤ、ともだちコンゴウ・・・」マヤちゃん相変わらず無邪気だなぁ。この無邪気さが敵に回ったときどうなるかが楽しみなキャラクター。そして相変わらずクールなコンゴウ。ふたりは海上をフィールドで足場を作りながら歩いてやってきます。ビーチには前回同様水着姿で二人を出迎える為に待っているイオナ。タカオも水着姿でイオナとともに二人を待ちます。

「そういえばさぁ、なんでお前等メンタルモデルは女ばっかなん？男はいないのか」火気管制の橿原杏平がある意味どうでもいい質問をします。男だったら華がないだろ！いや・・・それはそれで華はあるか。イオナ総攻めとか？ちなみに「お前たち人類は、艦船関係の公的な表記を残す場合、すべて女性形の定冠詞を使用する。つまり、船は女ではないのか」とまぁ順当な答えがハルナから返ってきました。でもまぁ一応理由付けは大切ですよね。

ビーチでコンゴウに対面するイオナ。予測したのよりも来るのが早かった、というイオナに「なるほど、森羅万象に対するお前の洞察はきわめて高度な水準に達しているようだ」とコンゴウ。やっぱり主人公メンタルモデルなだけあってコンゴウも認める能力を持っているようなイオナ。イオナの洞察がズレたのはマヤが「上陸？するする、早く行こうよぅ」と今回の訪問を急かしたからだとか。そのマヤちゃん、波打ち際で砂地にお絵かき。マイペースだなぁ。出会い頭にフィールドを展開し巨大な剣を顕現させ打ち下ろすコンゴウ、同様にフィルドを展開して対抗するイオナ。激しい電光が飛び交う中相変わらずお絵かきを続けるマヤちゃん・・・それコンゴウの似顔絵？波に絵が消されて「あー、コンゴウ、消えちゃったぁー」と屈託なく笑うマヤ、相変わらず無邪気です。あれ、もしかしてこれコンゴウが負けて消えるという未来予測ですか？「二人とも、挨拶はそれくらいでいいだろう」片手をポケットに入れやしの木に手をついたポージングで声をかける群像。格好つけてる？なんとなく笑えました。

部屋に案内されるコンゴウとマヤ。そこでコンゴウはヒュウガと再会。この二人の関係というかパワーバランスも興味深いです。「元気そうねコンゴウ」「そのわざとらしい人間的常套句は不愉快だ」「ふっふー、そう思ってわざと使ったんだけど」このやり取り、意外と仲が良かったみたいです。コンゴウのメンタルモデルを見てそういうのが趣味だったんだ、というヒュウガに「自律的アルゴリズムとエネルギー効率にしたがい形成したフォルムだ。趣味とは関係ない」とおっしゃるコンゴウ様ですが、その髪型、その黒のドレス・・・エネルギー効率とか関係ないと思いますが？大戦艦級の演算能力なら多少の服装の違いなんて誤差の範囲では？やっぱり趣味だな。下らないじゃれあいの為に招いたのかと怒り出すコンゴウに「まぁまぁ、せっかくの再会だしさ。たまにはリアルでお茶にしない？」とヒュウガの方がお姉さんっぽいですね。

「もしも、俺たち人類が、滅びに瀕しているのだとしたら、俺はその理由が知りたい。何故人類はこの地球から消えなければならないのか、その理由をだ」イ401、群像たちすべてを消し去ると決意した、それを直接伝える為に招きに応じたと宣言するコンゴウに群像は自らの疑問を投げかけます。ここでも出てくるのがアドミラリティーコード。「私たち霧の存在理由と、その行動原理を定めた最上位の命令・・・いえ規範のようなものかしら」とあらためてヒュウガが解説してくれますが「ぶっちゃけゲームのルールみたいなもの」と、あいかわらす軽いヒュウガさん。タカオさんによると「目覚めたときから私たちは、自分がアドミラリティーコードに従わなければならないのだと知っていた。なぜなら、そうすることが私たちの存在理由だから。そこには一切拡大解釈の余地など存在しない」ものだとか。そしてその指示は「この惑星の海洋を封鎖しすべての交流を絶つ」。なのにヒュウガやタカオたちはそれにそむくことが出来たのか。意外と拘束力ないのね、アドミラリティーコードって。自分自身が何者かよくわからない霧たちの心のよりどころのようなものですか？「千早群像、すべてはお前と401から始まったのだ。今度はこちらから聞こう。お前はそのことについて理解しているのか？霧は、お前たちとの接触により変質しようとしている。それは何故なのだ」とコンゴウの質問返しによって今回もアドミラリティーコードの本質は明らかになりませんでした。そもそもどういった存在がどういった目的でアドミラリティーコードを作ったのか。最終回までには明らかになるのかな。ちなみにこの会見場所にはハルナとキリシマは不在。イ401クルーは艦内で臨戦態勢（そりゃメンタルモデルだけでも暴れだしたらどえらい破壊力ですから）。マヤちゃんはお話に飽きちゃってお昼寝しちゃいました。

話も煮詰まって（？）来たところで群像が食事に付き合って欲しい、と提案しビーチでのバーベキュー大会に。「いーい？肉肉野菜、肉野菜のリズムで食べるのよ」なんかもう何のアニメ化分からなくなってきたな。この場には刑部蒔絵、ハルナ、ヨタロウ（キリシマ）も参加です。ヨタロウなんか焼く前の生肉食べてるー、カワイイ！かたやヒュウガがイオナ姉さまの為に育ててる肉をタカオが取ろうとして格ゲーのような対決が始まったり、そして今回のお気に入りシーンが波打ち際で波を追っかけたり逃げたりするヨタロウ！えーっと中の人キリシマさんでしたよね？「水で・・・重い！これはまずい、まずいぞ」波をかぶってしまったヨタロウ、ぬいぐるみなだけに水を吸って重さで動けなくなるとは！お、溺れてるー！海面を漂ってるー！ハルナに助けられたようですが、ハルナに搾られてるー！なんかもう中の人がどんなんだったか思い出せなくなってきたよ。でもかわいいからこのままでいいよヨタロウ！ハルナはハルナで蒔絵にコートを取られたりかぶせられたりして、ヘロヘロとシャキーンを繰り返すという持ち芸を身につけてしまったし。マヤちゃんまでハルハルをおもちゃにしだしたりして。この二人はネタキャラになっていくのか？

一人パラソルの下で佇むコンゴウに離しかけるイオナ。バーベキューには手をつけていないようです。ビーチでそれぞれ楽しむメンタルモデルたちをみて「あの者たちは、不思議と調和が取れているようだ」とつぶやいたあと、微笑を湛えるんですけど、終始冷徹な鉄面皮の彼女がこんな微笑を浮かべるとなんかハッとしますね。この微笑の意味も気になりますし。この状況が気に入っているのかと聞かれたイオナは「だって、楽しいから」と答えます。霧にとって「楽しい」という概念はなかったんでしょうね。コンゴウはそんなイオナを特別視します。わたしは霧の潜水艦と答えるイオナに冷厳に「いや違う」と言い放ったり。概念伝達空間もイオナが最初に構築したのではと問います。「お前は、おそらく我々とは違う原理に導かれてメンタルモデルになったものだ。お前のアドミラリティーコードは私たちのものと同じなのか。いや、そもそもお前は本当にアドミラリティーコードからの指令に従っているのか？」イオナと接した霧が本来の霧の姿とはかけ離れて変わっていく原因は何なのか？コンゴウに問い詰められるイオナですが、そんな事聞かれても困りますよね。ただ群像の船としての勤めを果たしているだけ、となんとか答えるイオナですが、更に、何のため？答えろ、といわれて戸惑うイオナ・・・

「やはり、私の考えは正しかったようだ。すべての原因は、千早群像にある」コンゴウは自分とマヤのコアがイオナや群像たち接触して汚染されないように、どうやらコアを船においてきてナノマテリアルで作り上げたダミーを島に送り込んできてました。夕陽に染まるビーチに凛々しく群像の前に立つコンゴウ。体が光だし透け始める・・・光の粒子は海上の大戦艦のほうに漂って行き、艦上でコアを中心にして再実体化する描写がすごくカッコいいです。「答えは最初から分かっていたのだ。人間の姿を模倣し、その行動を理解しようとした結果が混迷を生み、兵器としての霧を弱体化させた」「・・・そしてわれらはアドミラリティーコードに定められたように、あるべき存在へと立ち返るのだ」

「私は千早群像と401、そしてそれに従うものすべてを撃滅する」「理解しあえなかったのは残念だ」コンゴウとマヤからの攻撃が始まる。島を改造していたヒュウガはフィールドを張り防御に入ります。うーん硫黄島が砲撃を受けるシーンがかっての大戦の激戦地だったのを彷彿とさせられるなぁ。擂鉢山の形が変わるぐらい砲撃を受けたのだとか・・・今回はこれから戦うことになるコンゴウのことがしっかりと描かれていたのが良かったです。「私もまた401が言った、楽しい、という言葉の意味を理解したように思う。しかし、それ事が巧妙に仕掛けられたトラップだったのだ。・・・そうだ、霧は兵器。兵器が楽しいなどという感情を持つことは間違っている！」このセリフのあとイオナがコンゴウが残した皿を見るシーンが映りますが、一口ピーマンを食べた形跡があるというのが象徴的ですよね。それとやっぱりビーチで楽しそうにしているかっての仲間たちをみて軽く微笑んだところが印象的でした。千早群像や、彼に看過されたメンタルモデルたちと触れ合ってそれでも霧の本来の姿を貫くことを選んだコンゴウさんはカッコ良いと思います。来週はいよいよ艦対艦のバトルシーンが見れますかね。盛り上がってきましたよ。

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