アニメ 宇宙戦艦ヤマト2199 第25話 「終り亡き戦い」 感想
何とかスターシャの気をなだめて(?)コスモリバースを受け取ったヤマトは帰路に。まだ地球側の亜空間ゲートが使えるかもしれない、と惑星バランに向かいます。来る時に惑星上のプラントに波動砲ぶちかましてきたのはヤマトなんですけど。一方収容所惑星で出会ったディッツ提督はガミラス本星に戻ったようで散らばるガミラス艦艇に召還命令を。この召還命令に応じないのが我らがゲール司令!最後の最後までその小者ぶりを魅せつけてくれます。ゲールさん、なんか好きになってきた。「このゲール、三千の艦隊を率い昼夜を問わず行軍を(以下略)」とはせ参じた先は・・・やはり生きていたデスラー!
「欲しくなったのだよ、あの船が。私を追い詰めたものを自らの力とする。魅力的だとは思わないかね。大ガミラスの栄光がこの宇宙に秩序と救済をもたらす。それが出来るのはこの私だけだ」すっかりダメな人のオーラを醸し出すようになったデスラー、セリフもダメな人っぽくなってきました。何故ヤマトにこだわるのかときくヴェルデ・タランにこの返事。ヤマト一隻にこだわってこんなことになったのでは。ヤマトを倒す為に首都まで犠牲にしようとした時点で指導者失格・・・おかげで副総統のヒスが立派な指導者として覚醒してしまいましたしねぇ。
「嘘よ!あの人には私が必要なの。私を置いて彼が、彼が死ぬはず・・・ない・・・」破損した艦艇で宇宙を漂流していたセレステラはヤマトに助けられます。尋問に当たるのは既に顔見知りの森雪。現状を聞かされ、あの人、とか彼、とかすっかり女になってしまったセレステラ。デスラーのもとではあれだけ自信満々に振舞っていただけに落ちたときの落差といったら。かわいそうなキャラではあります。心を読める種族ならデスラーの心の内は判っていたのでしょうか?あえて読まないようにしていた?すごいしょうもない男でしたよ。
「ディッツ提督の召還命令に背き、勝手に艦隊を動かしたんだ。ゲール閣下には逮捕命令がでております。軍事法廷があんたを待ってるよ」ヴォルフ・フラーケン、相変わらす渋いよねぇ。次元潜航艇UX-01、カッコいいよね。ほかに次元潜航できる船がない、ってのがスペシャルな感じ。しかも宇宙服まで着て艦橋から身を乗り出してのノリノリの登場!「キャプテンもすきだねぇー」と副官のゴル・ハイニも言ってます。惑星バランで待ち受けていたゲールの艦隊に攻撃を受けるヤマト。銀河側の亜空間ゲートまで強行突破しようとするヤマトを守るようにゲール艦隊の前に立ちふさがります。ここでは更にサプライズキャラが!ゲール艦隊の攻撃をかわすために次元潜航しようとしますが、機関部に故障?潜航できません。その危機を救ったのが収容所惑星に残った(取り残された?)藪助治!次元ベントの緊急バルブを開いたとか何とか言って次元潜航できるようにします。おかげでゲール艦は撃沈!「あいつは役に立つ」「あぁ、新人のザルツ人か」「何しろうちのキャプテンは捨て犬拾うのが好きだからねぇ」また一人、愉快なフラーケン一家に異色なキャラが加わりにぎやかになりそうです。・・・ザルツ人って便利な設定だなぁ。そしてやられたほうのゲールの最後のセリフ。指揮棒をへし折り、「この俺を誰だと思っている。ゲールだ!グレムト・ゲールだぞー」最後の最後まで小者を演じてくれてよかったです。
「戦いは必要だった。星々を従え、この宇宙を救済に導く為、そしてただ一人、私の愛する人の為に」ダメだ、この人。もう終わっている。宇宙に覇権を広げようとしたデスラーのその征服戦争の行動原理が一人愛する人のため、って言うのはダメすぎるでしょう。なんか無性に悲しい。こんなことの為にドメルやその配下の有能な将軍や兵たちが散って言ったかと思うとねぇ・・・デスラーはヤマトも2倍以上もあろうかという巨大艦で亜空間で待ち伏せし、接舷しガミロイド兵を送り込んできます。やっぱりここでも拡大政策のツケなんでしょうか。もうガミロイド兵というだけでオチは読めてます。真田副長、新見薫、アナライザー、後は任せたぜ!って感じ。
「どうしてこんな・・・あんなに貴方を慕っていたのに、どうして?地球もガミラスも戦う必要なんてなかったのに。お互い相手を思いあって、愛し合う事だって出来た・・・」自らヤマトに乗り込み艦長に一言挨拶をとか酔狂なことをおっしゃる総統。こんなところにもダメな人の言動がにじみ出ています。タランさんも大変です。制止することも出来ず、護衛兵(ガミロイドではなく護衛の女官)をついていかせるのがやっと。艦内に潜入するとやっぱり森雪に出くわします。そこにガミロイド兵に監禁室の扉を解除され部屋をでれたセレステラがやってきます。ちなみにこの時デスラーの元に駆けてくるセレステラは完全に乙女です。デスラーを見つけてピンク色のラブオーラを放ったときには笑ってしまったよ。ジレル人の精神感応波の描写だったのね。いきなり感応波をぶつけられて驚いたデスラーが思わずセレステラに発砲、先の森雪のセリフになるわけです。森雪を艦長室まで案内させようと連れて行こうとするデスラーに今度はセレステラが銃を放つ。修羅場です。セレステラはデスラーのいう「ただ一人私の愛する人」っていうの知ってたのか?知っていての想いだったのか?「もうおよし下さい、総統。私はずっと貴方を・・・」自ら頭を打ち抜こうとするセレステラ、それを止めようとする森雪、そしてまとめて二人を打つデスラーの護衛女官。流れる血はセレステラのか、雪のなのか。なんだろ、次回コスモリバースシステムで生き返るんだろうか?
「邪魔をするなタラン!私は戦争をしているのだ」セレステラと雪の抵抗にすっかり気を削がれたデスラー、自艦にもどります。(もちろん新見さんとアナライザーがガミロイド兵ををハッキングして無力化させ、ヤマト占領が阻止されたというのもありますが。オルタ回がコレの伏線だった、と言いたいのはわかりますが・・・)ヤマトの占領に失敗すると今度はデスラー砲でヤマトを倒そうとダメな人の典型的なパターンから外れません。亜空間ではビーム兵器はまったく役に立たないそうで、それでデスラー砲(ガミラス版波動砲ね)を使うようです。どうもデスラー砲の亜空間で、しかもコレだけの近接戦闘での使用は未知数のようでタランは自殺行為だと訴えます。その時ヤマトから反撃!ビームがダメなら砲弾で!意外と近接戦闘になったら実体弾のほうが強いかも知れません。ガミラス人からしたら実体弾つかうのは野蛮人なんですね。実体弾でボロボロになったところへ無理やりデスラー砲を撃とうとして暴発、轟沈・・・今度こそデスラー、死んだかな?
次くらいがそろそろ最終回かな?リメイク版のヤマトでは波動砲は身を守る以外には使ってはいけない凶悪兵器、という縛りがきつくなって、全体を通してヤマトそのものの活躍が少ない気がします。今回もヤマトより次元潜航艇のほうがカッコよかったし。デスラー艦(?でいいのか)もあっけなかったのが残念。そして古代進が今回もまたあまり活躍できなかった気が・・・逆に森雪が異様に出番が多いですよねー。
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宇宙戦艦ヤマト2199 7 (最終巻) [Blu-ray](2013/10/25)菅生隆之、小野大輔 他商品詳細を見る
ミーゼラ・セレステラを撃ったデスラー総統。
敵だと思い射撃ミスをしたのでしょうか?
撃たれたミーゼラは、裏切られたと思い反撃。
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イスカンダルの王権とデスラーの人物像について 『宇宙戦艦ヤマト2199』ガミラス考察補論集1 【 映画のブログ 】 http://movieandtv.blog85.fc2.com/blog-entry-511.html
これらの記事を、是非ご覧になってみてください。
投稿: ヤマトっち | 2015年12月12日 (土) 18時22分