アニメ 宇宙戦艦ヤマト2199 第20話 「七色の陽のもとに」 感想
「やっとお会いできましたな」「それは私も同じ思いです」ドメル機動部隊VSヤマト決着!次から次へと繰り出されるドメル機動部隊の攻撃、大空に飛行機雲を描きながら繰り広げられる空中戦、戦闘シーンは見応え十分でした。・・・一応宇宙での戦いですけど。
ドメル司令とのリターンマッチは宇宙なのに何故か雲海の広がる空の上で繰り広げられる空中戦。七色星団が作り出すイオン乱流の合間の宙域での戦いなのですが、どう見ても成層圏内での空中戦にしか見えん!いや、カッコいいから別にOKですけど。それにしてもヤマト固すぎだろ、波動防壁チートすぎだろ。次から次へと繰り出されるドメル機動部隊の攻撃を1話でやっちゃうのはチョッともったいない気が。おかげでドメルがあっけなくやられてしまった印象になってしまって。
「好き勝手やってくれちゃって!」ヤマトの航空隊がドメルの第1攻撃隊(戦闘機部隊)との交戦中、ただ一機残された山本玲ちゃんのコスモゼロがヤマトの直上に直接ワープで飛来した第2攻撃隊(爆撃機隊)相手に大活躍。たった1機で無敵すぎだろ!と思わんこともないですが、ここは爆撃機では戦闘機の運動性には勝ち目がない、ということにしときましょう。実際に直接戦闘に参加するヒロインは玲ちゃんだけなのでこういった見せ場で必ず活躍してくれますよね。前回ドメルが国防相のタランに頼み込んでもらった秘密兵器が物質転送システム。第2空母ランベアがこの爆撃機隊の母艦なんですが、空母からの発進シーンは描写も細かく見応えありました。滑走路の横で待機する甲板要員とか発着艦指揮所とかね。それにしてもこの直上からの急降下爆撃機が逆ガル翼で某ドイツのスツーカ爆撃機を彷彿させられデザイン的に結構かっこいい(名前もずばり空間艦上攻撃機DMB87 スヌーカ)。ちなみにここは宇宙空間、重力もないはずなんで直上も急降下爆撃もあまり関係ないはずなんですけど。この攻撃でヤマトはレーダー類がやられてしまい、更に波動防壁も使用不能に。この波動防壁を展開する為のコンバーターがあるのが第3艦橋って・・・そんな大事なものをそんな出っ張ったやられやすそうなところに設置するなんて・・・
「この顔を頭に叩き込んでおけ」B特殊戦軍第442特務小隊ではヤマトに潜入しユリーシャの拉致のための映像での確認が行われてます。一応ヤマトの船員服を着た映像も用意していますが、まんま森雪です。明らかに森雪が間違ってさらってこられるんだろうなというオチが丸わかり。隊員のノラン・オシェットは思わず「綺麗な人ですねぇ」と感想を洩らしてしまい、女性隊員のベリス・ライチェに「ふ、惚れるなよ」と突っ込まれてます。ライチェさんなんですがヤマトに潜入するときにヤマトのあのぴちぴちの船員服を胸元を大きくあけて着こなす姿で、こっちに思わず惚れてしまいます。彼らの乗せた連絡艇は次元潜航艇UX-01に搭載され密かにヤマトの真下に忍び寄りヤマトの下部後方に連絡艇が取り付くのに成功・・・って連絡艇といってもそこそこの大きさがあります。気付けよ!(一応先の爆撃機隊の攻撃でヤマトのレーダー類は破壊され、目と耳が塞がれた状態になったという描写はありますが・・・)
次なる攻撃は巨大ドリルミサイルを搭載した重爆撃機DBG88ガルント。パイロットは老兵ヴァンス・バーレン。重爆撃機だけ合って戦闘空母ダロルドの甲板から重そうに発艦していく質量感ある描写が素敵なんですが・・・ここ、宇宙空間ですよね・・・いえいえ七色星団の重力の影響で上下が存在するのかも知れません。このドリルミサイルが放たれ、4方向に推進炎を放射しながらヤマトの波動砲めがけて飛んでくシーンは胸が熱くなります。ヤマトの波動砲に突き刺さると満を持してドリルを回転、ドリルは男のロマンです。ヤマトの奥深くに突っ込んでいきます!このミサイルは遅延信管が組み込まれていて時限爆弾のように爆発までの時を刻みます(もちろんガミラスの数字で)。アニメ的にはやっぱりこの兵器が一番の見せ場だと思うのですが、残念なのはこの兵器がすぐにアナライザーと新見薫によって無効化されてしまうところ。ここは刻一刻と迫る爆発の時刻、ヤマトはこの爆弾を解除できるのか!?次回に続く、ってとこでしょ?
「敵も追い詰められているのよ。こっちも同じか」ドリルミサイルの無効化に起用されたのが営倉に入れられていた新見薫。波動防壁の修理で第3艦橋へかかりっきりの真田副長から新見の起用が具申されたわけですが、営倉のドアが開いたときの新見女史のお姿といったら!スーツの前をはだけさせブラ丸見えで放心状態の彼女!エロすぎるやろー。ありがとうございました。もともと民生用の小惑星削岩機だったためドリルの先端から簡単に入り込め、万能ロボットアナライザーとの共同作業であっという間に爆弾を止めてしまい、更にドリルを逆回転させ放出させてしまいました。・・・あっけない。確かに元は民生用の小惑星削岩弾だって前回説明ありましたが・・・でもまぁ新見さんのブラチラ姿が見れたから良いか。ちなみに真田副長も新見薫も不在のブリッジの技術科の席には桐生美影さんという女性クルーがついてました(この子も結構カワイイ)。真田さん一生第3艦橋担当になっててくれ。
「行け、ノラン!行くんだ。ザルツの誇りにかけて任務を果たせ。ザルツ万歳!」船内に潜入したガミラスの特務小隊に真っ先に気付いたのが星名透。そばには岬百合亜が。星名は撃たれてそれを見た衝撃で岬百合亜はユリーシャの意識はどっかにいってしまい我に返ります。するとユリーシャを冷凍睡眠させていた装置がいきなり蘇生プログラムを開始しユリーシャ本体が復活!と、この辺の展開にはもうついていけません。顔を見られた、と危うく百合亜も撃たれるところでしたが、ここで森雪が狙ってたように登場。特務小隊はこれまた狙ってたかのように間違えて森雪をさらって行きましたとさ。沖田艦長に指示され潜入者排除の指揮を取りに行った古代進は雪の名前を連呼して頑張ってましたが、ここでは森雪を拉致するという任務の達成のために先に部下を脱出させ手榴弾を抱きかかえ自爆した第442特務小隊長、ゲルト・ベルガーに哀悼の意を表したい。いろいろな意味でギリギリな部隊でしたし・・・
「戦場に絶対はありえない。雷撃機を出し全力でヤマトを叩く。第3次攻撃隊発進せよ」削岩弾が爆発すればヤマトは沈められるだろうが、と前置きをした上で、雷撃機隊を出撃させるドメル。なんだか、ドリルミサイルもダメっぽいって予想してたかのように畳み込むように攻撃を繰り出します。逐次投入という愚を冒さず一気呵成に責めるのは理にかなっていいると思いますが、私には30分で収めようと無理やり押し込んでいるようにしか見えなかったです。個個の戦闘シーンの描写は迫力があってよかったのですが、全部が同じ密度で描かれている為、どこが一番の見せ場なのか判らず、といった感じ。第3空母シュデルグからとびだったのは空間雷撃機FWG97ドルシーラ。機体下部に雷撃機というだけあっておそらく魚雷をつんだ航空機なんですが、宇宙空間で爆撃機とか雷撃機とかの違いってあるのか?全部ミサイルでいいんじゃないの?ドメル機動部隊がヤマトに勝てなかったのは航空機の運用種別が細かく分かれすぎていたからなのかもしれません。コスモファルコンなんかはマルチロール機っぽいし。
「天はこの手でヤマトを沈めよというのか!ならば天命に従うまで。艦隊前へ!」ドリルミサイルの爆発は止められ、雷撃攻撃も後一歩というところでヤマトは沈められず。ヤマト固過ぎです!航空機(宇宙だって事を忘れる!)戦力の使えない機動部隊ほどもろいものはありません。しかも相手はあのチート艦ヤマトなのに。ドメルの敗北が近づいてきました。新見薫の働きにより逆回転させられヤマトの艦首から飛び出したドリルミサイルが戦闘空母ダロルドのそばまで来たところで主砲一閃!ダロルド轟沈、巻き添えを喰って第3空母シュデルグも大破。第2空母ランベアもヤマトの攻撃を受け、フォムト・バーガーは航空機の爆弾装備が間に合わず「こんな結末みとめられるかよぁ」と艦上で戦死。遂にドメラーズはヤマトとの一騎打ちに持ち込まれてしまいました。こうなった時点で沖田ヤマトの勝利は決まったものでしょう。「機動部隊で直接叩こうなど我が身の驕り。最期の最期で詰めを過った・・・」一応自分の判断ミスには気付いたようですが・・・遅すぎましたね。
「ここから先は渡し一人の戦争だ。総員直ちに離艦」自分の認識コードで自爆装置のスイッチを作動させようとするドメル。しかしブリッジ要員は一人も退艦せず。参謀のハイデルン「どうやら、全員命令違反違反で軍法会議おくりですなぁ」。ガミラス国歌のテーマの暗いバージョンのBGMが物悲しいです。本当だったら誰も死にたくないでしょうに。それでも任務の為に己を命をかけようとするドメル艦隊の将兵に胸が熱くなります。ヤマトの砲撃でイオン乱流(の雲?)の中に誘い込まれて旗艦ドメラーズは轟沈。その艦橋部が独立した宇宙船構造になっていて轟沈寸前で本体から離脱、ヤマトの第3艦橋に取り付きます。
「やっとお会いできましたな」
「それは私も同じ思いです」
「沖田艦長、貴方の見事な采配に心から敬意を表する」
「ドメル司令、勝敗は決した。私は無駄な争いは望まない。このまま行かせてはくれまいか」
「それは出来ない。貴方も軍人ならそれは判るはずだ。ここでヤマトを見逃せば、共に戦った部下たちは無駄だったということになる。沖田艦長。軍人として、いや、一人の男として貴方のような人物とあいまみえた事を心から誇りに思う。君たちテロンと我がガミラスに栄光と祝福あれ」
お互い尊敬し認め合いながらも、最期まで戦いを抜こうとする軍人の矜持。ここのセリフのやり取りはやっぱり感動します。ドメルはヤマトを沈めるために自爆する道を選び、しかし間一髪で真田副長が波動防壁を修理し終わり、ドメルは任務を果たせず・・・もうドメル司令の雄姿が見れないと思うと残念です。やっぱり今回の戦いは2話に分けてじっくり描いて欲しかったな。なんかドメルがあっけなさすぎるような気がして・・・悲しいです。個個の戦闘シーンの描写は美しくて見応えがあったんですけどね。それにしてもあんな至近距離の爆発でも誰一人死なずに助かるなんて・・・波動防壁、チートすぎる。
ユリーシャと間違えて森雪をさらって行った特務小隊の隊員、あとで怒られないかな?ザルツ人部隊は見ていて悲壮感が漂いまくりなので、少しでも待遇改善されることをお祈り申し上げます。
ドメルという強敵を倒したヤマトに残された最後の敵はいよいよデスラー総統ですかね?いや、その前に親衛隊のギムレーとかも出てくるのかな?
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