アニメ 宇宙戦艦ヤマト2199 第16話 「未来への選択」 感想
OPが変わっちゃいました。「Fight For Liberty」UVERworld。別にヤマトのOPじゃなくても良いような当たり障りのない歌詞のアップテンポの曲です。曲の良し悪しじゃなくて映像が今まで見てきた本編映像の切り貼りなのが残念。
「そうか、ほかに選択肢はないんだな。いいのか、俺を信用して」いきなり島大介の不穏さを醸し出すセリフ。そして話し掛けている相手が足元しか映らないという、相変わらずミスリードを誘う作りが目立ちます。とにかく延々と引っ張ってきたイズモ計画支持派のクーデターが遂に決起しました。そしてあっという間に鎮圧されました。これで心置きなくガミラスとの血沸き肉踊る決戦が楽しめるというもの。あ、森雪が未だにユリーシャかもしれない、という疑念は面倒くさいクーデター実行犯、保安部長伊東真也のせいで残りましたが。
修理しながら航宙を進めるヤマト。艦橋上部のレーダーを調べに来た掌帆長榎本勇は艦長室内で倒れている沖田艦長を発見。まぁこの人ある意味チートだからこの人が元気でぴんぴんしていたらそもそもクーデターなんか起きそうもないです。いまごろイスカンダルについているかもしてません。というわけで早々に物語から退場。それにしても艦長室って・・・外から丸見えじゃん。プライバシーないなぁ。
ビーメラ恒星系第4惑星に補給に立ち寄るヤマト。眼下には緑豊かな広大なジャングルが広がり、水も酸素も存在が認められるまさにイズモ計画派にとっては涎が垂れてくるような惑星。「素晴らしいわ!これなら第2の地球として・・・」と思わず声に出してしまい口をつぐむ新見薫。しかし真田副長はちゃんと聞いておりましたぞ。
ここぞという時は必ず沖田艦長にもっていかれ影の薄い古代進が上陸部隊を指揮してシーガルで惑星上に降下。今回はヤマト艦内でのクーデターがメインになると思われるのでやっぱり今回も影が薄そう。随員は主計長の平田一と船務科員の岬百合亜とAU-09(アナライザー)ほか2名。降下中に金属反応を検知し調べに行くことになります。アナライザーの追加装備が楽しめます(エイリアン2に出てきたようなパワーローダー)。巨大な昆虫襲われたり、大昔に不時着したらしい苔むす宇宙戦の残骸を発見したりと大冒険。例によってユリーシャが憑依した百合亜がこれはイスカンダルの船だと認めます。「はるか、はるか昔。イスカンダルはやってきた。その使命は・・・救済」更にその先には別種の金属反応。ビーメラ星人が残した遺跡を発見。ビーメラ星人の遺骸が遺跡内に散乱していますが、昆虫っぽいいでたちです。その中にあったのは波動コア!?
先ほどの呟きを聞かれてしまった新見薫は別室で真田副長にヤマトの任務をビーメラ4への移住計画に変更するように説得。ワープを繰り返しても時間が足りない、たとえ大マゼランに到着したとしてもイスカンダルの詳細な位置が特定できていない、と現在の任務達成の困難さを訴え、すぐさま地球に引き返してビーメラへの移住を始めるべきだと訴えます。しかし真田副長を説得できなかった新見薫。そこに拍手を打って保安部長伊東真也登場。「いい演説でした。しかし、副長のハートは射止め損なったようですね」と相変わらず嫌味な登場の仕方。保安部長に新見を拘束するように指示する真田副長ですが、もともと結託しているこの二人、逆に真田副長が拘束されてしまいます。
「もう、後戻りは出来ないの。決断して。島くん」真田副長を説得できなかった新見薫は島を抱き込みクーデターを決行しようとします。通路で二人っきり。島の胸に掌をおいて決行を促す薫さんがエロイです。この人がヤマトガールズ(この人もガールにはいるのか?)の中で一番エロさがにじみ出ていると思います。真にエロい人は脱がなくてもエロいんだと思います。結局島とは何もなかったようですが(そもそも島は反乱者をあぶりだす為に反乱者のフリをしていただけ)、てっきり薫さんにたらしこまれたのかと思ったよ。いえいえ、新見女史のこと悪く言ってるんじゃないんです。むしろ好きです。
艦内の主要部署が保安部に抑えられ、艦長重病のため、艦長命令で航海長の島大介に指揮権が移行されたことが艦内放送で伝えられます。今回のクーデターに絡んでいるであろう新見薫を睨みつけたり、「これは明らかな反乱行動です。地球に戻ったら、あなたたちを告発して・・・」と武装している伊東に噛み付いたりと、ヤマト2199での森雪はかなり肝が座っています。恋愛面でも積極的ですが、こういった場でも一人気を吐いてます。ハリウッド映画のヒロインのようです。そんな雪にイラ立つ伊東。「黙れ、黙れといっている!そんなに故郷に帰りたいか、異星人の女め!」ここでまたその話を蒸し返すか。正直森雪がユリーシャなのか、ただのミスリードさせようとしてる演出なのか、どーでもいいです。しかしこの件についての真実はまた先送りされるようですね。伊東は雪が持っていた金色のコンパクト状の装置(?)を押収していて、その装置を開くとスターシャの映像が。「あまねく星々、その知的生命体の救済。それがイスカンダルの進む道。そしてそれが私たち一族の使命。かわいいユリーシャ、私の妹。貴方はその使命を果たすのです。地球の人々に希望を。それをやり遂げる勇気を。そして試練をあたえ・・・」はたして、雪は本当にユリーシャなんでしょか?
艦内が保安部に制圧される前に、不穏な空気をいち早く感じ取ったのは山本玲。艦内の通気ダクトのようなところに身を隠します。ダクトを通って、別室に軟禁されていたブリッジ要員を助け出します。監視していた保安部員二名。もちろん小銃で武装してます。天井から強襲して格闘技であっという間に倒してしまうという、ハリウッド映画さながらの活躍をします。航空隊という戦闘要員なだけにこういった場面での見せ場が多いヒロインです。でもメインヒロインは森雪。活躍のわりに報われなさそうな彼女。かげながら応援させてもらいましょう。
まだ帰投していない古代たちを置き去りにしてヤマトを発進させる伊東。山本玲に助けられた森雪たちは、艦内の通信関係が保安部に抑えられる中、唯一通信できる手段として、艦載機搭載の通信機を使って古代たちのシーガルと通信をしようとします。艦載機の格納庫までは保安部の警備はなかったのだろうか?以外と保安部も甘いようで。きっとまた通気ダクトと使って移動したんでしょうね。
今回ある意味新見回。不安材料の多いヤマト計画よりも、目の前に移住可能惑星を目の当たりにして具体性を増してきたイズモ計画を復活させたい新見女史がクーデターに加担する道を選んでしまった、その揺れ動く気持ちの表情を楽しむ回でもあります。クーデターをおこしたのは良いが、思っていた以上の武力行動が保安部によって行われ不安な表情を露わにする薫さんがたまらん。古代たちを置き去りにして出航を命じた伊東は「真田副長はイスカンダルへの旅を強行しようとする連中に忙殺、沖田さんにはこのまま病死していただき・・・」と部下とこそこそはないしている伊東を不安そうに見つめる新見薫。良いよ良いよ薫さん!それにしても伊東さん、そこまでやる?
帰投してきたシーガルにハッチを開き誘導ビーコンの指示を出す島。それに気付きハッチを閉めるように促す伊東。「指揮権は、俺にある」と伊東の指示を拒否する島。「こまったなぁ、いう事聞いてくださいよ」と遂に伊東は島にまで銃を向けます。さすがに首謀者の一人(というよりむしろ伊東に担ぎ上げられていたって感じですけど)であった新見薫もこれには耐えれなくて伊東に体当たり。「ダメっ。もう終りにしてよ、こんなこと」薫さん、頑張ってはる。体当たりしてその勢いで壁に当たって床にたおれる新見女史の肢体はその素敵なコスチュームの相乗効果で魅力的。「まったく、これだから女は・・・」銃を拾いなおし今度は銃口を新見に向ける伊東、「・・・嫌いなんだよ」。操縦席から立ち上がった島が伊東に銃口を向けます。交錯する銃口、発砲されたのは・・・撃たれたのは・・・伊東さん、過去に女性関係でなんかあったんですか?
撃ったのは伊東の副官だと思っていた星名透くんでした。銃を落とす伊東。その後ろには「馬鹿者!」と艦長室から動く艦長シートで降りてきた沖田艦長。この構図は水戸黄門だなぁ。俺を裏切ったのかという伊東に星名曰く「いやだなぁ、表返っただけですよ」
ヤマトに帰艦した古代に真っ先に駆け寄り抱きつく森雪。他のシーガルの乗員や、ブリッジ要員もいるのにこの積極性。もちろんブリッジ要員を軟禁から開放した山本玲もいる前で。腕を組みそっぽ向いている山本玲。玲ちゃんが古代に憧れ以上の気持ちを抱いていることをおそらく気付いているであろう森雪。森雪があえてこういったチャンスを逃さす愛情表現をするしたたかな女に見えてしまうのは自分だけでしょうか・・・密かに雪に憧れを抱いている南部の「えぇぇぇぇっ」という驚きは・・・まぁどうでも良いです。
戦略作戦部六課、藤堂本部長直属でヤマトに乗り込んだイズモ計画派の動向の内偵というのが真の任務だった星名透。何じゃそりゃ。美形に悪い奴はおらん、ということですか?星名は島が今回のクーデターに乗っかるフリをすることを密かに打ち合わせしていたんですね。あっけなく伊東の目論みは潰えて、しかも航海の遅れはビーメラで見つけた波動コアに搭載されていて航宙図みたいなものでその心配はなくなるとの事。何というご都合主義。とにかくなにかと賢しかった伊東さんの暗躍をもう見なくてすむのがチョッと嬉しいかな。薫さんはどうなるんでしょうね。今回の事件で弱った彼女を見て見たいと思うのは・・・チョッと不謹慎か。
あー、ドメル、ドメルはどうした、フラーケンとハイニはどこ行った?
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