アニメ 宇宙戦艦ヤマト2199 第5話 「死角なき罠」 感想
ガミラスの遊星爆弾の発射基地と化した冥王星。前回では攻撃するか先を急ぐかで議論になりましたが、やはり目の前で遊星爆弾が通り過ぎていくのを見て、見過ごすことは出来ませんよね。「ヤマトはおそらくこのプラートに来るでしょう。彼らの星をあのような姿に変えた遊星爆弾はここから発射されているのです」と、冥王星前線基地司令官ヴァルケ・シュルツも推測しています。上司のガミラス銀河方面作戦司令長官グレムト・ゲールがすごい俗物っぽいのに比べてシュルツ司令っておじいちゃんって容貌なのにちゃんとした軍人さんしてます。さすが娘さんがかわいいだけある。ゲール長官のような肌の色の青い純潔ガミラス人からは肌の色が違う劣等種族と格下に見られていたり、ドメル(だと思う、ロンメルに聞こえるけど)将軍の下で戦っていたことがあるとか、意外とシュルツ司令のキャラが掘り下げられているのに驚き。さらに反射衛星砲という冥王星基地最大の必殺技はもともとエッジワース・カイパーベルト宙域の小惑星を元に建造されている遊星爆弾を地球に落とす為に点火、軌道変更する為の装置だったようです。「これは・・・使えるとは思わないか」と兵器転用することを思いつくのもシュルツ司令です。それにしても反射衛星砲って・・・カッコ良いなぁ。男のロマンだよなぁ、こういう兵器って。
森雪の席には髪をツインテールにまとめた女の子、岬百合亜が交代要員として座っています。旧作にくらべて女子率がかなり改善されているのが嬉しいところ。古代も非番で変わりに砲雷長の南部康雄くんが。メガネくんです。島に「どうだい、その席は?」と冷やかされていました。この南部くん、冥王星攻略のブリーフィングでロングレンジでの波動砲攻撃を具申して、惑星をも破壊するような兵器の使用は行わないと却下される、という損な役回りをさせられちゃうんですよね。たしか波動砲でサーチ&デストロイしちゃうのが作戦としては一番効率的ですからねぇ・・・。なぜそれをしないのかという説明の為とはいえ可哀相。砲雷長という役職の彼が波動砲攻撃案を具申するところがまた説得力ありますよね。
真田副長も艦橋にいませんが、前回襲われたガミラス兵、アンドロイドだったやつ、の調査のため研究室にこもっているようで、アンドロイドに襲われた古代と雪も報告の為そこにいてました。感情を表に出さない真田副長に不満たらたらの古代くんですが、「ゆきかぜに生存者がなかったのは、間違いないんだね。・・・そうか、ありがとう」と古代が退出する間際に淡々と聞く真田副長に「気になさっていたんですね。先生。そういうの嫌いじゃありません」と声をかけるメガネ美人の新見薫情報長がなんとなくエロイです。聞き流す真田副長ですが、この二人できてるんでしょうかねぇ。古代は感情を露わにしない真田さんのことを「コンピューター人間」と、くさしていましたが、こういう人ほどいざという時に熱かったりするんですよね。
エレベーターの中で真田副長への不満を洩らす古代を、真田副長はああいう方なのよ、となだめ、「古代くん、エンケラドゥスではありがとう。守ってくれたじゃない?私たちを」とお礼をいう森雪。古代は相変わらず、任務だから、とそっけないですが雪は明らかに意識しています。リニューアルヤマトではあちらこちらで恋愛が発生している模様。医務室で衛生士の原田真琴が航空隊の加藤三郎の怪我したこぶしに包帯を巻きながらもいい感じ。「加藤隊長。あのう、この前航空隊の人が来てくれなかったら、私たち、かなりやばかったです。命の恩人かな?なんて・・・」とお礼しますが、それに軽く手を振って退出する加藤。それにしてもこの真琴ちゃん、胸が凄すぎる!横からのラインが強烈だよ。とにかくヤマト2199では女性率アップで恋愛指数も高いです。旧作のヤマトは森雪一人だけしかいなかったわけですから・・・リメイクされて良かったですね。
その加藤のこぶしのケガの原因が、そして真琴が御礼で言っていた、真琴達をコスモ・ゼロで助けた張本人が山本玲ちゃん。やっぱり主計科が不満のようで加藤に航空隊転属を願い出ます。兄の敵討ちをするつもりか、ダメだ、とロッカーを殴った時のケガで医務室に行ったわけですね。で、その玲ちゃんは加藤に任命権がないことが分かると今度は古代に直談判。実際エンケラドゥスで山本玲のコスモ・ゼロに救われた古代も山本のことを記憶に留めていて話はとんとん拍子に艦長の認可まで進みます。しかし艦内通路で話し込む古代と玲を見かけて思わず影に隠れる森雪、とやっぱり男女が揃うといろいろ面倒なことが起こるわけで、森雪もきっと変な勘違いをおこしたりしてるんでしょうね。コスモ・ゼロの予備機も山本玲用になったみたいです。
コスモ・ファルコンおよびコスモゼロの発射シーンがカッコいいです。艦底部の格納庫ハッチから滑走路が表裏回転しながら、次々とレールに送られ、後ろ向きに宇宙空間に射出されていくコスモファルコン。2機のコスモ・ゼロは上部甲板のレールから発進するのが主役メカって感じです。さすがに戦闘時にあの目立つ艦橋で指揮を取るのは危険でリアルではないとなったのか艦長はじめブリッジ要員は第2艦橋に設けられた戦闘指揮所に移動してます。
そしてもっとカッコいいのが反射衛星砲。レーザーの光跡が反射衛星のところでカクっカクっと角度を変えてヤマトに命中、装甲を抉っていく。弾道解析をして死角になる位置に移動するヤマトですが、別の衛星がリフレクターを展開し、レーザーを反射させヤマトにレーザーを命中させる。現実的にあり得る兵器なのかは別として(アメリカが開発しようとして断念したんでしたっけ?)、アニメとしの見応えは十分です。色色なアニメでレーザーを反射させてオールレンジで攻撃するのが描かれていますが、これはやっぱり男のロマンですねぇ。ヤマトが反射による全方位攻撃の第一人者でしょう。
2発目の反射衛星で冥王星海面に不時着するヤマト、前回の木星の浮遊大陸への軟着陸につづき、今回の冥王星の氷原を割って不時着するのもスピード感があって良いですね。ちなみに冥王星にはガミラスの開発で海が存在するようになったそうです。そして3発目が今度はヤマトの直上から襲う。レーザーを喰らったヤマトが艦首をもたげ垂直に沈んでいくのがまた渋いですね。反射衛星砲の攻撃にヤマトが沈むのが先か、反射衛星砲のカラクリを見破り航空隊がレーザー発振機本体を叩くのが先か、と次回に続くわけですね。真田さんが艦長に意見具申を求めましたよ?いよいよ真田さんの真価が発揮されるときが来るか?
相変わらず戦闘シーンの描写は丁寧でカッコいいので来週も楽しみにしています。
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