アニメ ソードアート・オンライン 第25話「世界の種子」(最終回)
終りよければすべてよし、ではありませんが後日談の出来で物語全体の印象も変わりますからねぇ。私的にはすごく綺麗な終わり方でとても感動しました。まさに大団円といった感じです。旧SAOのメンバーがまた顔を出してくれたことも嬉しかったですしね。SAOはリアルの顔がそのまま反映されてますから、リアルで登場しても違和感なくていいですね。
もともとこの作品見始めたのは同時期に他に気になるのがないなぁというのとネームバリューで見始めただけだったような気が。先にアニメ化されたAWと原作者が同じだし、という程度だったんですけどね。第1話見たときなんかは、デスゲーム?なんか救出する手立てあるだろ?警察なにやってんの?と突っ込みどころ満載で見てましたが、剣と魔法系のRPGにかつて嵌り込んだ(オンラインは未経験)私が虜にされるのに時間はかからなかった模様。現代でヒロイックファンタジーやろうとしたらこういう形になるんだなぁ、と感慨深かったです。また、ついていくのも一苦労(というかついていけてない)のネット技術、ネット社会の進化と広まり(犯罪も含めて)から、こういう体感型オンラインが近い将来実現してもおかしくない世の中、これからのフロンティア、冒険世界はVRMMOの世界かも知れないと思わせてくれました。
雪の降りしきる中、自転車で明日奈のいる病院に向かうキリト。現実世界に戻りましたが降りしきる雪が幻想的です。現実世界の風景描写もしっかりしてる為、この辺は安心して見れます。しかしちょっと不安を煽るようなBGM、明日奈に会うことが出来るのか?まさか交通事故オチとかじゃないよね?と思いましたが、病院の敷地内で待っていたのはリアルの須郷伸之!雪の上に血痕が!いつのまにかキリトの腕から血が流れ落ちてます!「遅いよ、キリトくん、僕が風邪引いちゃったらどうするんだよ」と右目が血走った不気味な状態で登場、ナイフ片手キリトを殺そうと登場!これは恐い!ゲームじゃなく現実の体に向けられた凶器。「クズが!お前なんか、お前なんか、本当の力何ももっちゃいないんだよぉぉぉ!!!」当初は現実の、切られれば本当に血の流れる凶器に恐怖していましたがそこは主人公、絶叫しながら振り下ろされる須郷のナイフを持つ手を止めナイフを奪い取ります。どうやらオンラインで鍛えた反射神経は現実世界でも繁栄されてるようで反撃開始(?)「貧弱な武器だ。軽いし、リーチもない。でも、お前を殺すには十分だ」逃げる須郷の首をとらえ咽喉にナイフを当てるキリト。これまで須郷が行ってきた下劣な行為がキリトの脳裏に次々を浮かび上がってきて、憎しみに捉われたキリトがこのまま現実世界で殺人者になって刑務所の窓越しに明日奈(もしくは直葉)と面会オチか?とちょっとハラハラしましたが寸でのところでナイフを落とすキリトでした・・・結局後日のアスナとの会話で須郷が逮捕されたことが語られ一件落着。
恐る恐るカーテンを開けるキリト。そこにはベットの上で体を起き上がらせ窓の方を向く明日奈の姿が。考えてみればリアルでは始めて会話を交わすんですよね!「ごめんね、まだ、音がちゃんと聞こえないの。でも、分かるよ、キリトくんの言葉。終わったんだね。ようやく、ようやく、君に逢えた。初めまして、結城、明日奈です。ただいま、キリトくん」「桐ヶ谷和人です。お帰り、明日奈」涙をながす遂にめぐり合えた二人。とても感動的です。手を重ね、唇を重ねる二人。病室の窓に映るSAO時代のキリトとアスナの姿がまたいいですね。病室の明日奈と和人をの方を並んで見ていたアスナとキリトは振り返り手をつないで立ち去っていく・・・後半でキリトがリーファに「あの世界のキリトの役目はもう終わったんだよ」とSAOのアバターがALOで使えるようになったのに何故SAOのアバターを引き継がないのかを聞かれた時に答えてます。窓に映るアスナとキリトのアバターが静かに去っていくのは感慨深かったです。やっとSAOが終わったんだと印象付けられるシーンでした。
2025年5月16日 金曜日。SAO帰還者の集められた特別学校に通うキリト、お昼に中庭のベンチで同じ学校に通う明日奈と合流。もう完全に夫婦です。明日奈の体をいたわり自然にベンチの上のアスナの手に手を重ねるキリト(現実世界での話なのでキリトではなく和人と書くべきでしょうが・・・どうしても和人って違和感があるのでこれからもキリトで通します。明日奈も「キリトくん」って呼んでキャラネーム厳禁って注意されてましたし)。「ところでキリトくん、知らないの?ここ、カフェテリアから丸見えなんだよ」と顔を赤らめる明日奈が可愛い。とかなんとか言って結局キリトの肩に頭を傾ける明日奈も明日奈ですが。そしてそのカフェテリアからパックのイチゴジュースのストローを噛み締め、歯軋りしながら見つめるそばかすの女の子は!リズベット!「だってさぁ、あぁーキリトのヤツあんなにくっついて。けしからぬもう学校であんな・・・」そして「趣味悪いですよ、のぞきなんて」とお行儀の悪いリズをたしなめるのはシリカちゃん!かっての仲間たちも再登場してくれてとても嬉しいです。
ベンチでの明日奈とキリトの会話で、SAO事件およびALO事件の顛末が語られます。須郷の逮捕やALO事件の所為で明日奈のお父さんがレクトのCEOを退いたことなどなど。300人のSAO未帰還者もどうやら無事だったらしくて人体実験中の記憶もなく無事に終わったこともサラリと語られます。病院で現実世界への帰還を手を取り合って喜ぶデブとヤセの二人は髪が伸びててよくわかりませんがもしかしてSAOでネカマだった方々か?しかし今回の事件でVRMMOというジャンルのゲーム自体が回復不可能な打撃を被り、ALOも運営中止になったとの事。そして気になる茅場晶彦の行方は・・・SAO崩壊と同時に自殺!しかしただの自殺ではなく、自分の脳に大出力のスキャニングして死亡したとか?つまり脳構造そのものをデジタル化するということですか?ALO世界でキリトが会話した、世界の種子を託して去っていった茅場晶彦、デジタル世界に自らの思考を移すのに成功したということでしょうか。小説ではこの辺もうちょっと詳しく書かれてるのかな?なんか攻殻機動隊になってきましたね、ネットは広大だとか言って電脳世界を彷徨ってるのでしょうか。後半のオフ会でのエギルとの会話で世界の種子(ザ・シード)についても語られますが、それがフルダイブ型VRMMO環境を動かすプログラムパッケージだったとの事。そんなすごいものをフリーにしてしまうとは!もちろんフリーウェアならあっという間に広がるでしょう。世界中のサーバーにSAOと互換性のある環境が構築される、そうなったらもう茅場の意識体は電脳空間のどこにでも現れそうですね・・・茅場は何を目指していたのか気になります・・・小説では茅場晶彦の意識体、これからも登場するのでしょうか。とにかく3巻と4巻はアニメ終わったので早速読もうと思います。結局ザ・シードのおかげでVRMMOを運営する為のハードルが下がり(そりゃSAOと同じ環境がフリーで使えるのならねぇ)、新たな運営会社も参入に名乗りを上げALOも存続することが出来るようになったみたい。ザ・シード・・・つまりRPGツクールのすごいやつと思っとけばいいですよね?
そしてエギルの店でのオフ会!クラインもいてるよ!リアルでも赤のバンダナでまんまだよ!一応ネクタイしてこのあと会社に戻るとか言ってますが・・・あいかわらず飄々としていて善い人だわこの人。ヨルコさんの姿も見えますね。シンカーさんも来ていてユリエールさんと入籍された模様。それにしても女性の数が圧倒的に少ないといわれていたSAOのオフ会でこれだけの女性率の高さ、やっぱりこれもキリトの攻略のおかげでしょうか。そして二次会はオンラインでALOのユグドラシルシティーにて開催されるとの事。とまぁ、楽しげな雰囲気なのはいいのですが、キリトと一緒にオフ会に参加した直葉、隅っこで一人寂しそう。そう直葉はSAO未体験・・・自然と他の人たちとの距離を感じてしまいますよね。
アルヴヘイム・ケットシー領 首都 フリーリア上空。ここからのシーンがもう最高です。ALO編では明らかにヒロインだったリーファ=直葉。彼女の魅力が後半の面白さを引っ張ってくれていました。そのリーファが一人雲海の平がる高空を、満月に向かって、上昇を続けます。限界高度に達して失速、そのまま雲海に沈み込むように落下を続けていきます。SAO帰還者たちの集まったオフ会でキリトとの距離をさらに感じて落ち込んでいたのでしょう。そのリーファを受け止めたのがキリトでした。SAO時代のアバターをなぜ使わないかとキリトに聞き、あの世界のキリトの役目は終わったんだといわれ「そっか。じゃぁ、スプリガンのキリトくんと最初に会って、世界中まで旅をしたのはあたしなんだ」と自分を慰めるリーファがせつないです。そしてリーファはキリトの雲の上でのダンスに誘います。月明かりの下、空中で手を取り合ってくるくる輪る。すごく幻想的で、こういうシーンを見せられるとやっぱりアニメはいいなぁと嬉しくなります。涙をながすリーファ「あたし、今日はこれで帰るね。だって、遠すぎるよ。お兄ちゃんの・・・みんなのいるところ・・・あたしじゃそこまで行けないよ」そんなリーファの手をとって世界樹の近くまで連れて行くキリト。荘厳な鐘が鳴り響き、キリトが指差した先には月を覆い隠すように巨大な物体が・・・浮遊城アインクラッド!!アインクラッドに灯が燈りあたりを照らす!「そうだ。あれが、浮遊城アインクラッドだよ。決着をつけるんだ。今度こそ百層まで完璧にクリアしてあの城を征服する。リーファ、オレ、ステータスリセットして、弱っちくなっちゃったからさ。手伝ってくれよな」その言葉に「うん、いくよ。どこまでも。一緒に」と涙をながし笑みを浮かべて(これがまたすごく可愛い)答えるリーファ。とても感動的なラストでした。
「おーい、遅っせいぞキリトぉ。」とクラインの声が。エギル、リズ、シリカ(ピナまでコンバートできるんだ!)が、旧SAO組みに続きサクヤやアリシヤ、レコンやユージーンのALO組みも加わって再び登場した新生アインクラッド目指して飛んでいきます。そして水色の髪になりましたが「さぁ、行こう。キリトくん、リーファちゃん」と手を差し伸べるのはアスナ。ユイちゃんも登場しキリトの肩に。最後キリトが何かをつぶやきますがここは音声なし。「よし、行こう」とキリトたちもみんなの後を追います。ザ・シードのおかげでSAOも新しくVRMMOの世界に復活したのでしょう・・・また新しい旅が始まる。見事な大団円だった思います。
アニメ化するに当たって特にVRMMOという世界の設定とか物語の尺の長さ的に描ききれていないのでは、と思うところもありましたが、全体的にはとても面白かったです。いちおうVR世界の話とはいえ最近ヒロイックファンタジーというか、冒険譚というか、こういう物語が少ないので特に面白く感じられました。世界描写がすごく良かったですね。スタッフ&キャストの皆様には本当に感謝感謝です。お疲れ様でした。こうなると続編もアニメで見て見たいですね。小説では10巻くらい出ているみたいだし・・・第二期、やりましょうよ!
エンドカードもSAO、ALOのキャラたちの記念写真っぽくて(サ、サチまでいる!)よかったね。
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コメント
>どうやらオンラインで鍛えた反射神経は現実世界でも繁栄されてるようで反撃開始(?)
逆だよ逆^^;;リアルの運動能力が高いですよね。
>SAOでネカマだった方々か?
そうです^^;;
>)、新たな運営会社も参入に名乗りを上げALOも存続することが出来るようになったみたい。
正確にはALOはALOプレイヤーに何人かの中小企業の経営者などがいて今回の事件でほぼただ同然の値段でサーバーとかを買い取りその中にSAOのキャラデータ(ステータスのみと浮遊城のデータ)がありSAOプレイヤーは無料でSAO時のステータスで始められるサービスをして多数の人が参加してます。
>一応ネクタイしてこのあと会社に戻るとか言ってますが・・・
いいセリフと説明が抜けてるんですよね。
クラインは新入社員ですぐにSAOに囚われて彼の面倒は社長がよくしてくれてて首にするどころか彼が戻る事を信じていてもどってきたらどんどん仕事をさせてくれるいい人なんですよね。
>こうなると続編もアニメで見て見たいですね。
続編に関係するキャラの部分が今回ばっさりカットされてるからどうかな?
2月になにか発表があるみたいなので期待できるかな。
感想お疲れ様でした。
投稿: m | 2012年12月23日 (日) 18時09分
mさまコメントありがとうございます!
原作を知らずに(現在2巻まで読みました)レヴューしてますので、見当違いのことを書いてしまうこともあるかも、と恐い所もあるのですが、補足情報大変ありがとうございます。
>2月になにか発表があるみたいなので期待できるかな。
続編期待できますかね?異世界を冒険する物語はやっぱり楽しいので、そうなると嬉しいのですが!でわでわ
投稿: くまっこ | 2012年12月24日 (月) 00時32分
いい終わり方でしたね^ ^
まあ正直アニメより小説のほうが好きでしたがアニメはアニメならではで楽しめました^ ^
二期があるとすれば次はど派手な銃撃戦だろうと思います。乞うご期待ってやつですね!!
投稿: アーサー | 2012年12月24日 (月) 04時32分
アーサー様コメントありがとうございます♪
フェアリィ・ダンスって本当に妖精キャラになって雲の上で踊るとは。月明かりの下雲の上で空中で踊るというなんとも幻想的なシーンを丁寧に描いてくれました。アニメ的には短編集を時系列に並べなおしたアインクラッド編より、リーファの失恋物語として一本の筋になっていたフェアリィ・ダンス編の方が見やすかったかな。興味深さではデスゲームという環境におかれたプレイヤー同士の嫉妬羨望疑心暗鬼をえがいたアインクラッド編が深かったですが。
とにかく最後、良い終わり方でした。
2期がありそうな気配もあるので楽しみです。うん、たぶん2期やるよね?
投稿: くまっこ | 2012年12月26日 (水) 00時18分