アニメ ソードアート・オンライン 第24話「鍍金(メッキ)の勇者」
アスナが落としたシステム管理用カードで敵の本拠地に乗り込むキリトとユイ。ユイちゃんはピクシー姿から白のワンピの元の姿に戻ってます。妖精ユイちゃんも良かったけど、やっぱりユイちゃんかわいいなぁ。ゲートを越えてたどりついたのは無機質な通路。壁に通路を開けてアスナのいる方へ進んでいきますがこれは管理者カードのコードを取り込んだユイちゃんの能力か。最後の通路を空けるとそこは地上をはるかに見下ろす雲海の上、世界樹の枝の生い茂る空間。グランドクエストの最終目的地といわれた空中都市など全くありません。憤るキリトですが今はアスナを助けるのが先だと促すユイにうなずき通路上になった枝を駆け抜ける。空中都市はありませんがはるかな高みの巨大な樹の枝の上をアスナの囚われている鳥籠に向かって駆けるシーンはラピュタを彷彿させられて胸が高まります!
茜色に空が染まる黄昏時、ベットに顔を埋めるアスナに「ママ」と呼びかける声が!鳥籠の牢の外に立つキリトとユイを見て涙ぐむアスナ。夕焼けに染まる雲海の上というのがアインクラッド編のラストとかぶって感慨深いです。「ごめん、遅くなった」「ううん、信じてた。きっと、助けに来てくれるって」夕日に照らされて抱き合う3人、すごく印象的なシーンです。風景描写が相変わらず素晴らしい作品です。
突然体が地面に沈み込むように体の自由を奪われるキリト達周囲は暗転!ユイちゃんは気をつけて、なにか良くないものが、という言葉を残して姿を消します。「いやー、驚いたよ。小鳥ちゃんの籠の中にゴキブリが迷い込んでいるとはね」遂にラスボス登場!須郷と呼ばれたことに「この世界ではその名前はやめてくれるかなぁ。妖精王オベイロン陛下と・・・さぁ呼べ!」動けないキリトを足蹴にします。まさに絵に描いたような悪役ぶりですね。次のアップデートで導入予定という重力魔法を使用したそうで動けないキリトの頭を踏みつけ悦に入ってます。子安さんは同時期にDIOという名悪役も演じておられますが、悪役声が最高にはまってます。
「かつて、誰もなしえなかった人の魂の直接制御という、神の業を、僕はあと少しで我が物に出来る!まったく仮想世界様様だよぉぉぉーっ」こういうことをぺらぺら喋っちゃうのが小物なんだよなぁ。でも子安さん弾けてます!ここまで下衆ぶりを発揮されると逆に清清しいわ!思考、記憶操作技術の基礎研究をこの世界に囚われた300人の元SAOプレイヤーで行っていたという・・・731部隊もびっくりの悪魔の研究です。現在でもサイバー犯罪に対しては警察も法整備も後手後手ですがこの時代も同じなんでしょうね。それにしてもヴァーチャルオンラインゲームにこんな可能性があるとは・・・いや、優れた道具は良いことにも悪いことにも力を発揮する・・・十分気に留めておかなければなりませんね。
「さてぇぇー、キミたちの魂を改竄するまえにぃぃー、楽しいパーティーと行こうかぁぁー」なに、このノリ?指パッチン?枷のついたチェーンがするすると空中から現れます。アスナの両腕を枷で拘束し吊り上げるって、何?このエロ展開?!重力魔法をさらに強化しアスナの顔を苦悶に歪ませる。「いひっ、いい、いいねぇ。やっぱりNPCの女じゃその顔は出来ないよねぇ」顔芸まで炸裂しています。動きの取れないアスナの髪を手にとり匂いを嗅ぐときの表情とかマジ引きます!なんでも病室に解析機まで持ち込んで匂いを解析したとか。キモ過ぎます。止めろ、と身動き取れないながらも止めようとするキリトに「観客はおとなしく這いつくばってろ!」と顔を蹴飛ばし、キリトの刀でキリトの背中に突き刺しグリグリとこれまた痛そうな攻撃。ペインアブゾーバーなるシステムコマンドで通常は抑えられている痛みを感じるようにするという拷問を加えます。
「そーでなくっちゃねぇ。キミがどこまで誇りを保てるか。さんじゅっぷん?一時間?なるべく長引かせてくれたまえよ」アスナの衣裳ののトップを剥ぎ取る須郷=オベイロン。十分エロイです。深夜とはいえテレビで寝取られ展開を見せられるとは。お触りあり、アスナの流す涙をベロベロ、胸ももんでるみたいですし、「貴様、コロス、絶対にコロス!」というキリトの叫びも虚しく響く。動かない体で必死に手を伸ばすキリトの目にも涙が溢れ出す。す、すごい下衆野郎だぜ、子安・・・じゃなかった須郷伸之。
「これは、報いなのか。ゲームの世界ならオレは最強の勇者で、アスナを自分の力で助けられると思い込んで、オレには、何の力もないのに・・・」真っ白になっていく世界で涙することしかできないキリト。しかしそこに響き渡るこの声は?「逃げ出すのか?逃げ出すのか?」このタイミングで登場するとは!やっぱりこのストーリーの真のラスボス?茅場晶彦?でもまぁ、いくらゲーム上で最強といってもシステム管理者にケンカ売る時点で普通なら敵いっこないって所なんでしょうけど。「屈服するのか?かって否定したシステムの力に」と響く茅場の声に、オレはプレイヤー、ヤツはゲームマスター、現実を認識したんだと弱音を吐くキリト。「それはあの戦いを穢す言葉だな。私にシステムを上回る人間の意志の力を知らしめ、未来の可能性を悟らせた我々の戦いを」もう須郷と言っている事、目指すところが違いすぎる!やっぱりこの作品の真のラスボスはこの人なんでは。
「こんな魂のない攻撃に、あの世界の刃はもっと重かった!もっと痛かった!」須郷は今度はアスナの下半身まで剥こうと衣裳を解いていきますがさすがにそこまでさせません!茅場の拘束を跳ね返し立ち上がるキリト。そのキリトが唱えたのは「システムログイン、IDヒースクリフ」そうです!この世界の真の創造主は茅場晶彦=ヒースクリフ!オベイロンの管理者権限を変更しレベル1にまで下げます。「そうじゃないだろ。お前は盗んだんだ。世界を、そこの住人を。盗み出した玉座の上で一人踊っていた盗人の王だ!」やっとこの下衆野郎叩きのめしタイムになったようです。やっちゃってくださいキリト様。
システムコマンドでエクスキャリバー(ネーミングからしておそらく最強)を生成しようとするオベイロンですが管理者権限を落とされ何も出てきません。待ちに待った復讐タイムですね。まぁこれだけワクワクするのも前半面白いくらいに下衆野郎ぶりを発揮してくれた須郷=オベイロンのおかげともいえますが。そのエクスキャリバーをキリトが生成してオベイロンに渡すのも心憎いです。「決着をつける時だ。泥棒の王と、鍍金の勇者の!」やっとキリトらしくなって来ました。ペインアブゾーバーをレベルゼロ(おそらく痛みを全く抑えない、というレベルでしょう)にまで下げ処刑タイムスタート!同じ土俵で戦えば歴戦の勇者キリトにオベイロンが敵うはずもなく。「逃げるなよ。あの男はどんな場面でも臆したことはなかったぞ。あの・・・茅場晶彦は!」
「なんで、なんで死んでまで僕の邪魔をするんだよぉ!あんたはいつもそうだ。何もかも悟ったような顔しやがって。僕のほしいものを端からさらって!」オベイロンのへっぴり腰の攻撃がキリトに敵うはずもなく。頬を切先がかすっただけで痛みに喚くオベイロン。右腕を切り取られ、胴体を真っ二つにされ、残った上半身をキリトに上空に投げられ刀で刺しぬかれるオベイロン。同じ作者のアニメでアクセル・ワールドの能美以上に下衆でしたがこちらは長引かず1話できっちり方をつけてくれたのでホッとしました(能美編は結構話数またいでたので途中で見るのつらくなったもので)。それにしても茅場晶彦、存在感大きすぎ!結局今どこで何をしてるか分かりませんでしたが、このシリーズ通じて背後から大に小に影響を及ぼしていくんでしょうね。AWはSAOよりも未来の世界の話のようですが、AWを作ったの誰か分からないようでしたが(あくまでもアニメしか見ていないものの記憶ですが)こちらも茅場晶彦が関係しているでは。もうすべて茅場晶彦が作ったんです!的な(あくまでも原作を知らないものの戯言です。)
「信じてた。ううん、信じてる。これまでも、これからも。キミはわたしのヒーロー。いつでも助けに来てくれるって」やっとこれでSAOから続く事件も本当に終わるんですね。現実世界ではたぶん夜だろうけどすぐにアスナの病室に行くことを約束するキリト。「うん、待ってる。最初に会うのはキリトくんがいいもの。とうとう終わるんだね、帰れるんだね、現実の世界に。いっぱいいろんなとこに行っていろんなことしようね」アスナにとって、もちろんキリトにとっても、やっと本当にSAOの呪縛から放たれるんですね。感慨深いです。さきにアスナをログアウトさせたキリト。あとキリトの話す相手は・・・
「そこにいるんだろ、ヒースクリフ」という呼びかけに姿を現わす茅場晶彦。生きていたのか、という問いに「そうであるとも言えるし、そうでないとも言える。私は、茅場晶彦という意識のエコー、残像だ」と煙に巻くようなことをおっしゃる茅場さんですがその彼がキリトにあるものを託します。「世界の種子、ザ・シード」という光を発する卵状のものをキリトに渡します。芽吹けばどういうものが分かる、と言い、「もしキミがあの世界に憎しみ以外の感情を残しているのなら」とその使用の判断をキリトに託す茅場。これはラストでどういったものか明かされるのかな?ユイちゃんもどうやら一時的にナーブギアのローカルメモリに退避して無事だったようで姿を現わしました。ユイとも別れを告げログアウトするキリト。目が覚めたキリトは横たわる実体のうえに身を乗り出して心配する直葉の姿も。やっとすべて終わったんですね。
私的には前回のガーディアン戦と失恋を乗り越えようとするリーファのところがクライマックスだったんですけど、今回はやっぱり須郷=オベイロンの炸裂する下衆ップリが見所かなぁ。まだ辛さも残るでしょうが「取り戻したんだね、アスナさんを。行ってあげて、きっとお兄ちゃんを待ってるよ」と明るく振舞う直葉も素敵です。相変わらず太腿がまぶしいぴっちりミニスカート姿も素敵です。自転車にまたがるキリト、見上げると雪が降ってきます。いよいよ次週は最終回!ところで実験で囚われていた元SAOの300人も無事解放されたんでしょうね?最終回ではそういう後日談も描かれるのかな?そもそも現実世界の須郷はどこで何をしているのか、とっ捕まえないといけませんよね。次回「世界の種子」キリトが何を茅場に託されたのか、楽しみに待ちましょう。
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コメント
>エクスキャリバー
実は蝶の谷からアルンの間に1話分の話があったんだけどカットされてるので分かりずらいんだよね^^;;
そこの最後の方でエクスキャリバーを見つけてるんです。(アスナ救出を優先して泣く泣くスルーしました)
投稿: m | 2012年12月16日 (日) 14時07分
フルダイブVRに関しての法律は完全に後手後手で今決めてる最中ですね
SAO事件での4000人の死者についても法律が無いので『全ては茅場が悪く、殺ったのはゲームのシステム』という結論なって内部でのPK行為等は考慮しない事になってますが
それにたいしても茅場は飽くまで10000人を拘束しただけで(そも『あの』状態は拘束罪が適用されるのか。からの話だった)内部での心因に対しシステムはニュートラルだったから本人たちの自由意思自己責任だったという意見もあります
投稿: | 2012年12月16日 (日) 14時36分
mさま、コメントありがとうございます。
エクスキャリバーという名前でなんとなくレアアイテムだというのはわかりましたが、確かに唐突感があったのは否めないかも・・・
投稿: くまっこ | 2012年12月17日 (月) 01時17分
コメントありがとうございます。
あたらしい技術に対して、捜査能力や法整備が追いついていない…というのはSAOの時代の話だけではなく既に現在起こっている問題ですよね、マジで。
今回の須郷の起こしたこと、茅場がSAOで起した事、に対して現実世界がどういう対応をするのか、それをこのアニメはどう描くのかも注目しないといけませんね。
投稿: くまっこ | 2012年12月17日 (月) 01時26分