アニメ 中二病でも恋がしたい！第5話「束縛の…十字架(ハード・スタディ)」 感想

「現空間において、私を認識している存在はそれだけ」六花のこの言葉に勇太の胸に去来したものは。なんだかんだいって六花のことを気に留めている勇太がすこしカッコよかったです。

先週のモリサマーが衝撃的だっただけに、第4話にして彼女の本性が明るみになってしまったらあと何やるんだー、と不安と期待の入りまじりながらの視聴。今回は要約すると成績が悪くて部活存続の危機、という学園ものではよくあるストーリー。でもメインは六花と勇太の恋と言っていいのでしょうか、勇太が六花が喜ぶようなメアドを考えてあげる、というすこしほろっとさせてくれるお話でした。

凸守は牛乳が大の苦手だったんですね！しかも身長が低いのがコンプレックスのようで、くみん先輩の応援を背に片手を腰にあて一気飲み！チア部で使うぽんぽんを取りに来た森夏の顔面に噴出します。これは臭いわ。森夏ちゃん、凸守のライバルキャラとして一皮剥けたというかなんというか・・・

そのころ六花は七瀬先生に職員室に呼び出され成績不振の注意をうけています。なんと数学の点数が2点！なぜか勇太まで一緒に呼び出されてます（いやただの付き添いか）。ここでは相変わらず七瀬先生の策士ぶりが炸裂します。数学の先生に同好会を許可したからと言われた、とか勇太の前で点数をさらっと喋ってうっかり口滑らしちゃった、と言ったりとかうまいように六花を誘導していきます。「まかせて！明日から本気出す」とその場しのぎっぽい決意を口に出す六花の言葉に我が意を得たり、「本当？じゃぁ、期末試験で赤点取るようだったら同好会は解散させますって、数学の先生にいっておくね。よかったぁ、六花ちゃんがやるきになってくれて」と自分の本意ではないけれど、的な言い回しで成績と同窓会の存続を交換条件にしてしまうという、この物語のキャラで一番の腹黒さ（？）を発揮。「勇太、どうしよう」と素に戻った時の困り顔の六花が最近かわいく見えてきた。

「さすがニセモリサマー、牛乳が腐ったような臭いがするデス」ってあんたがぶっ掛けたんだろ！と思わず突っ込んでしまいましたが、この二人は相変わらずのやり取りですね。部活にいけなくなった、と怒りの矛先はくみん先輩に。「だったら先輩らしくしなさいよ」と先輩を殴っちゃう森夏ちゃん、もう正統派ヒロインの面影はどこへやら。そこに戻ってきた六花と勇太。職員室に呼び出された経緯をきく凸守に「非常事態宣言」と答える六花、「もしや、パターン青！」と驚く凸守、エヴァのBGMっぽいメロディーを口ずさみながら勇太の周りを回りだす二人・・・ともう愉快な中二病の仲間たちの同好会と化してしまいました・・・

まじめに勉強しているのかと思えばノートに魔方陣を書き出し答えを導き出そうとする六花、呪文にあわせてカーペットにしつらえた魔方陣の電飾にスイッチを入れる凸守、とダメだこりゃ。さらに勇太に間違いを指摘されると4×7はそれほどでもないのに7×4はちょっと難敵！とわけの分からない理論を展開、そこに凸守も加わって、７の段の難しさはラス段以上！と言い出し勇太も思わず共感・・・あのー九九でここまで盛り上がっていたら高校の数学できませんよー。

「邪王真眼によって命じる。その魂と肉と骨、すべてを結集し、数学の試験において赤点を回避させよ」いきなり神頼み？神社でおまいり！一応同好会のよしみなのかくみん先輩も森夏もいっしょについて来てますね。森夏はなんだかんだ言ってこの同好会が居心地がよいのでは？六花と一緒におまいりしている凸守に自分の受験の心配しなさいよ、と言う森夏。ここで凸守が成績が学年トップで推薦も決まっていることが判明！「ゲーッフッフッフッフー」と奇怪な笑い声を発する凸守に「何かが・・・」「間違っている」と慄く森夏と勇太が笑える。凸守ちゃん、ただの中二病ではなかったのですね！一方ただの中二病六花ちゃん、凸守が高校数学の教科書をいとも簡単に解き愕然！「その学力で、合格を奪取するとは、さすがマスター、秘められた力をつかったのデスね」という凸守の言葉も今回ばかりは傷口に塩！「なんとか赤点免れられますように」って普通にお参りする六花でした。

「どうしても勉強したくないんだな、こいつ」同好会で学校に貢献する仕事をさせてもらい存続を図ろうと七瀬先生に懇願する六花。カンペ読んでの訴えでがんばる六花ですがその後ろで冷ややかな目の勇太に同情いたします。ゲットした仕事がプール掃除。というわけで水着回をねじ込んできたわけですね。もちろんこの同好会がまじめにプール掃除をするわけもなく・・・部員全員でという七瀬先生のお達しでもちろん嫌々ながらの森夏もいてるわけですが、森夏の水着姿に見とれ、そして目を逸らす勇太に「すまない、手が滑った」とデッキブラシで勇太の頭をコツンとたたく六花。さりげなく嫉妬心を見せる六花ちゃん、やっぱり最近かわいく思えてきた。そしてツワモノはこの人、くみん先輩！プールサイドに枕を持ち込みやっぱり昼寝！「でもさぁ、チア部の先輩がうるさくて、だんだん行くの疲れてきたって言ってたよね」とうたた寝しながら同好会に納得していない森夏に突っ込み。結局森夏がチア部に入ったのは、クラス委員でチアリーダーって中二病の対極、キャラ変えるのに一番いい、という理由からか。まだ完全に中二病から脱却できてないんだね。「何でそんなに変えたがるの？中二病ってなんか面白そうなのに」とさすがはくみん先輩いいとこ突いてきます。「「面白くない」」「「恥ずかしい」」と全力否定する勇太と森夏が笑えました。「アレはね、人生の恥部よ。剥き出しの恥ずかしさの固まりみたいなもん」と自らの過去を恥じ入る森夏に「そうかなぁ、なんか六花ちゃんたちの方が無理してないように見えるけど」と真理をついたセリフを言うくみん先輩はじつはすごい人では？まぁ言いながらまた昼寝に入ろうとするんですけど。結局プール掃除はただの水遊びと化しカオスへと堕ちていくわけですが、ゲルドルバ照準とかジェネシスとかフォース（ホースにかけて？）と共にアレーとか、彼女等の元ネタの基準が知りたいわ！

結局プール掃除も出来ずに体育の先生が怒っていて数学の先生がそれを聞いて赤点免れるくらいじゃダメ、せめて平均点を取ってくれないと、とさらにハードルがあがりました。勇太に懇願して勉強を教えてもらう六花ですが・・・「わからない、サイコロを投げる人の気持ちを考えたら分かるかと思って描いてみた。でも、想像以上。こいつ、何を考えているか分からない」って確率の問題でノートにサイコロをもつピエロの絵を描いて悩むあんたの方がわからねぇよ！引き出しからモデルガンを取り出したり、8という数字にこめられた魔力について語りだしたりと全力で勉強したくないんですね。「その手にも乗らん」とはねつける勇太に「ちっ」と言っちゃいましたよ！。勇太に首根っこつかまれ椅子に座らされあぅーって・・・それでも、数学だけはダメ、あいつ等何考えているか分からない、と弱音を吐いたり、サイコロ振って出る確率知って何の役に立つ？と正論吐いたり、挙句の果てに机に突っ伏して「わかんないんだよー」と素で嘆いたり、こういうところがかわいいんですよね。「キャラが崩壊している」という勇太の心の声が面白かったですが。結局何一つ進まず休憩に突入。

居間に所を移しますが、姉は仕事で帰っておらず、机の上には一人で食事した後の食器が残されています。さすがに気になって洗い物をしだす勇太。勇太は母親に妹二人、一人で夕飯を食べている六花を気の毒に思ったのでしょう。「どうして洗う」「どうしてって、汚れてるし、まぁ、他にすることもないし」そんな勇太に変なポーズを決めたと思うと「ありがとう」とぼそっという六花。「なんだ、礼を言うのが恥ずかしかったのか」と聞く勇太に顔を赤らめる六花。このあたりの流れは自然ですごくいいなぁ。そのあとプリーステス（お姉さんね）から電話が入り今日も帰りが遅くなるとのこと。平日はほとんど毎日遅くなるようです。「おぅ、勇太のエレクトロプロトコルコード、聞いてない」とメールアドレスを聞いてなかったことを思い出す六花。「はやく！インフラネットデーターコミュニケーションを！」と赤外線通信を要求する六花。相変わらず普通に会話する勇太の中二病コミュニケーション能力もすごいが六花もよくこんな単語がすらすらと出てくるなぁ。勇太のメアドをみてカッコいいと反応する六花ですが「divine-exseed-freya-magna@(以下略）」ディヴァイン・エクシード・フレイヤ・マグナなる中二病時代のメアドがそのままに！ということは勇太はまだ森夏やクラスの友達とかとメアド交換していないってことか。すぐに変更するという勇太に「ダメ、私のほうが普通。こっちを変更。そうだ、勇太。私のコードを指定して。勇太なら良いのを思いつくはず」この二人が心を触れ合わせていくシーンは丁寧な感じで描けている気がして素敵だと思います。

「ていうか、そんなのあっさり替えちゃっていいのか？ほら、替えるなら中学のときの友達とか、家族とかにも連絡しないといけないし」と心配する勇太に「問題ない、プリーステスと凸守に教えておけば・・・現空間において、私を認識している存在はそれだけ」と答える六花の寂しそうな顔。「でも勇太が教えてくれたら、勇太と、丹生谷と、くみんにも教える」沸いたやかんの火をとめに行きながらつぶやく六花。そんな寂しげな六花の立ち姿に勇太の心に火がついた！すこしほろりとさせられました。六花の手をとり部屋に戻る勇太「試験の日までオレが本気で教える。だからお前も本気でがんばれ。せっかく作った同好会だろ。平均点、上回ったら、お前が気に入りそうなプロトコルコード、考えてやる」すげぇ、勇太男前だよ！その後も「黒の力」なる六花の好きそうなガムで釣ったりとかして見事に六花を勉強に導いていった模様。

今週の「爆ぜろリアル、弾けろシナプス、バニッシュメント・ディス・ワールド」は少なめでしたが数学の試験で発光する数式の渦巻く宇宙空間のようなところの彼方の数式の密集する光の中心向かって飛び込んでいく六花ちゃん「あそこ、見える、見える、私にも見える！私の求めていた光が、答えが、答えが見え・・・」ない！見えるわけないですよね。きちんと問題を解きましょう。結果六花の点数は52点。（え？数学で52点って普通じゃないんですか）しかし今回は平均点が低くて50点と言うことで何とかクリア！いままで机に突っ伏していた六花が勇太の方を振り返り思わずピースサイン！よかったね、この笑顔、いい表情です！

早速勇太に考えてもらっているプロトコルコード（メアドね）を聞く六花。勇太がすっとぼけてまたもや落ち込む六花に、冗談だと弁解し今日だけ特別だぞ！とダークフレイムマスターを演じる勇太！「邪王真眼の使い手よ！今回の貴様の努力と功績を評し、我、ダークフレイムマスターがその闇の力を結集し、貴様にふさわしいコードを生成した。その胸にしかと刻むがいい。プロトコルコード、刻印！！」大仰なポーズをとりながら片方の手で携帯の送信操作を行う勇太、カッコいい！「black raison detre」ブラック・レーゾン・デートル「真の意味は黒の存在理由。貴様にふさわしいコードだろう」ちゃんと六花が喜びそうな名前（なんだと思う・・・）を考えてあげていた勇太の優しさが素敵でした。「現空間において、私を認識している存在はそれだけ」と寂しそうにつぶやいて六花に勇太が考えてあげたのが「黒の存在理由」という名前・・・こんな意味深な名前を思いつくなんて勇太、すごいと思います。勇太を後に駆け出す六花。おい、ちょっとまてと呼び止めようとすると勇太にメールが。本文は「ありがとう」遠くから振り向いて嬉しそうに微笑む六花ちゃん、かわいいじゃないですか。

なんだかんだ言って六花のことをよくわかっている勇太、そんな勇太に信頼を置いている六花、これが恋なのかというとまだなんともいえませんが、とりあえずはうまく行っているみたいで、ますますこの後どう展開させるの？と不安と期待がまだ続きそうです。それにしても・・・すっかり凸守との凸凹コンビと化してしまった森夏、それでいいのか？そしてすべてを超越して昼寝し続けるくみん先輩、それでいいのか？（いやこの人の場合はそれでよさそうだ）もう一波乱に期待しつつ次週を待ちましょう。

勉強が終わって自分の部屋に戻ったらなぜかプリーステス（十花）がいて妹夢葉ちゃんとおままごとしてたシーン、六花たちの勉強を邪魔しちゃ悪い、って事でしたが・・・「ゆめはととうかはりこんします」って子供になに書かせてんだよ！どんなおままごとだよ！でも十花さんが去り際にいった「うらやましいな」というセリフが少し気になりました。

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