アニメ Fate/Zero（フェイト ゼロ） 第17話「第八の契約」 感想

久しぶりに凛ちゃん登場！かわいいですねぇ、時臣を崇敬の眼差しで見るその笑顔。っていうかこれ完全に死亡フラグ！一方アイリの身の異変もさらに進行しているようで・・・

とりあえず感想を・・・父を崇敬の目でみる凛ちゃん、そして嬉しそうに父時臣の下に駆け寄る。まさにこれが最後といわんばかりのシーンが切ないです。そして予感察せられた時臣の最後は・・・時臣さん、あっけなさ過ぎる！！その最後の苦悶の表情が哀れすぎる！本格的な活躍も出来ずに自分のサーヴァントと弟子の双方に裏切られていていて、しかもそれに気付かずとは。色々策打ってことごとく裏目に出るキャラだったとは・・・一方アイリさんの体の異常も進んでいるようで、舞弥に打ち明けるシーンでは悲しくなってきました。聖杯戦争もいよいよ佳境に突入ですね。

教会に戻った言峰綺礼はケイネスに銃殺された璃正の遺骸を見ても反応薄！むしろその報告を聞いた遠坂時臣のほうが感情をあらわにしてますよね。アーチャーは相変わらず綺礼の本性を剥き出しにしようと挑発（？）しまくってますね。「哀れな父親だ。息子を聖人と信じて疑わずに逝ったのだからな。いや、むしろそれが救いか。父親の死に何の感情も抱かぬのか。殺されたのだぞ、少しは悲しそうな顔くらい浮かべたらどうだ」と揺さぶりをかけるアーチャー。ところでアーチャーの「何故時臣に言わなかった？」と綺礼にいったセリフ、綺礼は何か大事なことを時臣に隠しているのか？悔しくてならない、という綺礼に「悔しいか・・・それは自分の手で殺められなかったからか？」とじわりじわりと綺礼の心を揺さぶるアーチャー、たのしそうですね？

アイリは屋敷の土蔵内に設けられた魔方陣のなかで体力回復中、そこに時臣からの共闘の申し入れを持ってきた久宇舞弥登場。相変わらず策をめぐらし、確実な勝利を目指そうとしているような時臣さんですが、セイバー陣営にとって気になるのはその時臣が裏で綺礼と繋がっていること。そりゃあれだ武闘派なところを見せられたらねぇ。「今回の聖杯戦争で切嗣を負かして聖杯を取る者がいるとしたら、それが言峰綺礼という男よ」とセイバーに注意を促し、「この話、受けましょう」と決断するアイリ・・・セイバー陣営はすでに時臣よりも綺礼のほうを危険視してますね（そりゃ綺礼にはあれだけボコボコにやられましたからね）。

夕暮れの屋敷前で邂逅する時臣と妻葵、時臣の姿を見つけた凛が嬉しさのあまりに扉を開け外に出てくる。物悲しいBGMも相まって、これからの時臣さんの末路が暗示させられて泣けてくるじゃないですか！無邪気に父を慕う凛の笑顔！母親のいつもとは違う雰囲気に子供ながらに何かを察し、それでも父から遠坂家の後事と分厚い本を託され、さぞ誇らしかったのでしょう、笑顔で「行ってらっしゃい、お父さま」と見送る凛。不憫じゃ、不憫じゃのう、これが親娘の最後の邂逅でしょ？で、そんな温かい再会を車の中で待つ綺礼がおっそろしい冷ややかな目つきで見てるんですけど！

「言峰綺礼を聖杯戦争から排除すること」を時臣に約定させることが出来たアイリですがその帰りの車で舞弥に倒れこむ！やはりかなり具合が悪い！遠坂陣営に不信がられないようにとそのまま車を走らせるように指示するアイリですが、走行中に舞弥に語る自らの体の秘密にビックリ！アイリさん自身が聖杯の器だったんですね。ホムンクルスだから普通の人間とは違うとは思ってましたが。聖杯の器を偽装する殻でしかなかったアイリ、何故、私には教えたのですか、という舞弥の問いに「久宇舞弥、あなたなら決して哀れんだりしない。きっと私を認めてくれる。そう思ったから」と応えるアイリ。その憔悴の表情と相まって泣けてくるじゃないですか・・・「マダム、私は、あなたという人をもっと遠い存在だと思っていました」と言い「私がこの命に代えてでも、アイリスフィール、最後まであなたをお守りいたします。だからどうか、衛宮切嗣の為に死んでください。あの人の夢を叶える為に」もう一つの別れを暗示するシーン、今回は聖杯戦争の悲しい面が描かれていてバトルとは違う見応えがありますね。ちなみにセイバーの新兵器Vmax（バイクです）も初登場！アイリたちの車に先行してます。

「さぁ、どうしたものかなぁ。いかに不忠者とはいえ時臣は今なおオレに魔力を貢いでいる。完全にマスターを見限ったのでは現界に支障をきたすしなぁ。あぁ、そういえば一人、令呪を得たものの相方がおらず、契約からはぐれたサーヴァントを求めているマスターが居たはずだった」わざとらしいセリフの応酬ですが、あなたたち最初から結託するつもりだったんでしょ！綺礼は密かにアインツベルンの隠れ家の探索を誰かにさせていた模様。しかも父璃正が死ぬ前に残したダイイングメッセージから謎の（？）呪文で璃正が管理していた使い残しの令呪までゲットしていた模様。綺礼を散々そそのかしておきながら、敵になるであろう時臣のサーヴァントである自分のと同室しているという窮地にいる、と脅しにかけるアーチャーも一筋縄ではいかないお方。そんなアーチャーに聖杯戦争の真実、七体の英霊の魂を束ねて生贄とすることで、根源へと至る穴をあけようとする（よくわからんが魔術師の究極の目的らしいです）試みであることを明かします。七人のサーヴァント全てを殺す必要がある、その中にはもちろんギルガメッシュも含まれる。時臣が令呪を出し渋るのは最後に自分のサーヴァントを自決させる為。聖杯戦争の秘密を聞いたアーチャーは・・・ここに来てついにこの得体のしれない二人の同盟がなりました！

そして時臣と綺礼の最後の挨拶。時臣さん、まったく綺礼に対して疑いを抱かず！！凛の後見を託し、遺言状まで託すとは。さらに「アゾット剣」を遠坂の魔道を修め見習いの課程を証明する品として贈ります。剣ですよ、もう殺してくれといわんばかりのお膳立て！ダメだ、この人、優雅すぎて隙だらけだ。そして見送ろうと出口に向かったところで後ろからズブリ。「師よ、あなたも我が父と同じ、最後の最後まで私という人間を理解できなかったのですよ」時臣の死に顔がまた目を見開いた驚愕の表情で、惨め過ぎて可哀想。まぁ人間の死が美しいなどというのは幻想でこれが本当なのでしょうけど。それを思うとあの殺人鬼、龍之介の死に際がむしろ幸せそうだった、というのがなんとも皮肉がですね。

「汝の身は我が元に、我が運命は汝の剣に。聖杯の寄る辺に従い、この意、この理に従うのなら」「誓おう、汝の供物を我が血肉となす。言峰綺礼、新たなるマスターよ」赤く発光する綺礼の腕一面の令呪、「さぁ綺礼、始めるとしようか。お前の采配で見事、この喜劇に幕を引くがいい。褒美に聖杯を賜わそう」「依存はない。英雄王、お前もせいぜい楽しむことだ。望答えを得るそのときまで、この身は道化に甘んじるとも」収まるところに収まったというか、なんとも邪悪な組み合わせが成立したことか。これでラスボスタッグ成立でいよいよ物語りはクライマックスに・・・て次回は過去編？海原に浮かぶ島？ケリーって誰？いつか君が手に入れるのは世界を変える力だよ？って・・・次回「遠い記憶」

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