アニメ Fate/Zero(フェイト ゼロ) 第15話「黄金の輝き」 感想
TVシリーズでこれだけの映像が見れるのはもう幸せとしかいいようがありませんね。うねうね動くキャスターの大怪獣の触手、セイバーの立つ水面、触手を斬りまくるセイバーの動き、上空ではアーチャーの飛行宝具(ヴィマーナというそうです)とF-15戦闘機を取り込んだバーサーカーの空中戦、雲海の上を縦横無尽に飛び回るその両機の機動、初っ端度肝を抜かれました。他所では時臣と雁夜の対決が行われていますが・・・雁夜おじさん、顔面に血管を浮かび上がらせ、血が噴出すほどがんばっているのに蟲の攻撃は時臣の手前で弾き飛ばされ、力の差は歴然?雁夜おじさん、報われる時は・・・来なさそうですね。
「おーい、セイバー。このままじゃ埒があかん、いったん退け」とセイバーに退却させたライダーは策を講じる時間稼ぎが必要だと固有結界であるアイオニオン・ヘタイロイに引きずり込むことを提案。しかしキャスターの大怪獣を取り込んでいられるのも数分程度。残る英霊たちを信じて自ら時間稼ぎに打って出るライダー、親父です。ウェイバーを連絡係としてこちらに残るように指示しますが、下衆な私は龍之介同様、切嗣にバキュンと狙撃されるのでは!と要らんことを考えてしまいました。でもライダーが固有結界でキャスターを封じているから、さすがに切嗣もここでウェイバーを狙撃するなんて愚には走らんか。ウェイバーが念じることで結界内のライダーを呼ぶことが出来るのですね。今回はライダーの顔の描きこみもいいですね。うねうねとした触手を潜り抜け戦車で接近するライダーのシーンも動く動く!
そして上空では引き続きアーチャーとバーサーカーの空中戦、F-15戦闘機はすっかり暗黒の機体に不気味な赤い燐光を放つ異物と化してます。「いっそ汚物に頭から突っ込んでみるというのはどうだ、雑種!」と今度は追撃にまわるアーチャー、そしてゲート・オブ・バビロンから宝具を連射するところはまさにマクロス!うーん時臣の依頼には4発しか放たなかったのにね。よほどアーチャーとの空中戦が気に入ったみたいです。アーチャーの宝具の連射で大怪獣激突コースに追い込まれたバーサーカーでしたが、寸前でライダーの固有結界に取り込まれ大怪獣が消失したため、川面ギリギリで体勢をたて直すバーサーカー、セイバーたちの前を突っ切って行きましたが・・・
「あれだけ息巻いておきながら、蓋を開けてみればこの体たらくか」やっとめぐってきた時臣氏の出番ですが・・・雁夜の蟲攻撃は時臣氏の眼前で全てふさがれ、一方雁夜さん顔面から血を噴出して苦しそうで、これでは時臣が弱いものいじめをしているようにしか見えん!「自滅する気か」とビルの陰で様子見の綺礼は何を考えているのか。「雁夜、私からの温情だと思え」とステッキ一振り、炎を放出。雁夜は火達磨になってビルから落ちていきました・・・
「もう一つ、その場にいるランサーに言ってやれ。セイバーの左手には対城宝具がある、とな」たった一言でランサーにセイバーの左手にかけられた呪いをとかせるとは。でもこの場でそれを言われたらねぇ。セイバーだってそれを分かって黙っていたのに。切嗣から掛かってきた電話、アイリは機器の取り扱いが不慣れでかわりにウェイバーが電話に出たのですが。切嗣は電話の相手がライダーのマスターだとすぐに察して、固有結界をある程度限定した場所で解除できる事を確認すると、信号弾を打ち上げた場所で解除するように指示、そしてランサーにセイバーの対城宝具のことを伝えるように言います。
「なぁ、セイバー。オレはあのキャスターが赦せない。奴は諸人の絶望を是とし、恐怖の伝播を悦とする者。騎士の誓いにかけても、あれは看過できぬ悪だ。」と自らの横槍ゲイ・ボウを折らんとするランサー!槍を折るしか槍の呪いを解除することは出来ないの?やることなすこと全てが裏目にでるディルムット、カワイソすぎる。「今勝たなければならないのはセイバーか、ランサーか。否、どちらでもない。ここで勝利すべきは我らが報じた騎士の道、そうだろ?英霊アルトリアよ」って言ってパキッ!なに、この人かっこよすぎる。美形でかつ騎士道という信念を貫こうとする心意気、もう殺してください、といわんばかりのキャラ設定じゃないですか。「我が勝利の悲願を騎士王の一刀に託す!頼んだぞ、セイバー」ディルムット!あなたの雄姿は忘れません!(まだ死んでないけど)
「請合おうランサー。今こそ我が剣に勝利を誓う」今までインヴィジブル・エアで隠されていた刀剣の真の姿が、エクスカリバーがその姿を現わす!しかしその姿を上空のバーサーカーが反応!急旋回してセイバーを攻撃。いちおう固定兵装のバルカンで攻撃する辺りが渋いですね。それを海面を走りかわすセイバー、なんかもうこのあたりの動画は凄すぎます。セイバー攻撃に転じたバーサーカーに「雑種の分際でオレに背を向けるか、不敬な」とご立腹のアーチャーですが、バーサーカーの操るF-15の後部からなにかピンク色の光(射出位置からフレアかな?)が出て撃退されてしまいましたよ?
ウェイバーが念をこめるとヘタイロイの一人ミトリネスなる騎士が現れます。その使者に作戦を伝えるウェイバーですが、ライダーの固有結界ももう限界に近づいている模様。しかしセイバーはバーサーカーに阻まれ必殺技を使える状況にはない!ここはランサーが零体化しF-15の上に移動しもう一本の赤槍、ゲイ・ジャルクでその機体を破壊。しかしバーサーカーは固定兵装のバルカンを取り出しさらにセイバーを攻撃しようとします。それを救ったのは川に架かる大橋の上に立つアーチャー!それにしてもバーサーカーの描写には本当に労力がかかっていそうです。これだけバーサーカー出して次回から急激に作画レベルが落ちないか心配なぐらいに・・・ホント今回は見応え十分ですよ。
大型船からモーターつきのボムボートに乗り換えた切嗣は、おそらく被害が少なさそうな場所を見定め発光弾を放ち、そこで固有結界を解除するように伝令に指示するウェイバー。いよいよ待ちに待ったセイバーの活躍シーンですね。川面や川岸から光の粒子がわき立ち、上空に集まっていく!「輝ける、かの剣こそは、過去、現在、未来を通じ戦場に散っていく全てのつわもの達のいまわの際にいだく悲しくも尊き夢。その意志を誇りと掲げ、その信義を貫けとただし、今、常勝の王は高らかに手に取る奇跡の真名を謳う、其は・・・」アイリの語りを引き継ぐように剣を構え「エクスカリバー」と一太刀振るうセイバー!水面を断ち切りキャスターに向かっていく光の一閃!いままでなかなか見せ場がなかったセイバーもこれで満足してくれるのではないかという映像の出来栄え!その光につつまれたキャスターが涙してみたものは・・・「この光は・・・間違いない。この光はジャンヌと共に歓喜の祝福を得た輝き・・・」ジャンヌ?ちゃんとデザインされていたんですね。振り返り優しく手を差し伸べるジャンヌ。「私は、いったい・・・」と光の中に消失していくキャスター。7陣営の中で汚れ役に徹してくれていたキャスタ陣営お疲れ様でした。残虐なのにどこか憎めなかったキャスター龍之介、彼等のこの作品の魅力でしたね。最後に見たジャンヌの姿、キャスターにとっては赦しだったのか罰だったのか・・・
「時の民草の希望を一身に引き受けたが故のあの威光。眩しいがゆえに痛々しいわ。あんなものを背負わされたのが、ただの夢見る小娘だったと知ってはな。そんな娘が、蝶よ花よと愛でられることも、恋に焦がれることもなく、理想などという呪いにつかれた果ての姿があれだ。痛ましくて見るに耐えん」「なればこそ愛いではないか。あれが抱いていた身に余る夢はきっと最後には抱いた当人をも焼きはたしたに違いない。その散り際の慟哭の涙、舐めればさぞ甘かったであろうな」大橋のアーチの上でセイバーの宝具の光を見届けたライダーとアーチャーの感想、一方は父親のようにその悲劇性を感じ、一方は人の業を邪な目で見る・・・やはり貴様とは相容れんな、とライダー。この二人の対戦カード(そんなものがあるのか)は決まりかな。バーサーカーはセイバーとの因縁があるようですしね。そういえばビルから落ちた雁夜は綺礼によって蘇生させられました。綺礼はアーチャーに言われた”愉悦”(どうやら人の不幸は密の味、的な)についてが心によぎり雁夜を生かし続けることに決めたようです・・・これも酷い話だ。
「我が至宝を賜わすに値するのが一人のみだとはまだオレは決めていないぞ、ライダー。人の領分を越えた悲願に手をのばす愚か者。その破滅を愛してやれるのは天上天下ただ一人、このギルガメッシュをおいて他にない。フッ。儚くも眩しきものよ。我が腕に抱かれるがいい。それがオレの決定だ」それはつまりセイバーたんLOVE!っていう事ですね?いや、大変なお方にみそめられましたね。前回と今回、マジでハンパない出来でした。次回から本当に心配ですが・・・予告ではフィオナ騎士団が一番槍ディルムット・オディナ、オレはお前と出会えてよかった!いざ押して参る!となんだかランサーのこの先を予感させられうようなセリフが・・・次回「栄誉の果て」ら、ランサー、次回でお別れですかー??
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