アニメ ペルソナ4 第21話「DON'T SAVE ANYONE ANYMORE」 感想

ついに真犯人が明らかに？その魔の手は菜々子ちゃんに！犯人の矛先が自分を中心とした大事な人たちに向けられる恐怖。いきなり緊迫感が高まり目が離せない展開に。

先週までの笑えるアニメはどこ行った！いきなり事件が動き出し、真犯人からの謎の脅迫文の2通目が。そして犯人の魔の手は菜々子ちゃんに及ぶことになります。悠は菜々子を助けられるのか、真犯人を追い詰められるのか？

先週悠の手に握られていた「コレイジョウタスケルナ」という脅迫文をみんなで相談。脅迫文は直斗が調べていたようです。今回は推理パートが多くなり、菜々子をさらわれて熱くならざるを得ない悠に対して冷静に動ける直斗が活躍してました。でも事件を解く事に熱中してしまい、完二の「つーか、今重要なのはそこじゃねいだろ！やばい犯人のやろうが先輩の家を嗅ぎ付けやがったんだ。なんとかしなきゃやばいだろう」というセリフに落ち込み「僕は皆さんとは違うほうを向いてるのかもしれない。さっきの巽くんの言葉が全てですよ。この状況で最も考えるべきは先輩の身の安全のはず。が、僕は、謎を解くことばかりを優先する僕には、皆さんの仲間でいる資格などないのかもしれません」と自己嫌悪の気持ちを悠に語るところ、ただの推理マシーンじゃない直斗の人間性が現れていて良かった。このシーンのおかげで後半の直斗が足立刑事を説得するところなんかがより引き立ちますね。

悠が家に帰り着くと家の前でちょうど宅配便のトラックを見送った後菜々子ちゃんと鉢合わせ。そう、知らない人が来ても出ないという菜々子ちゃんが簡単にさらわれたのも、完二達がさらわれた時も、人の家に訪れても怪しまれない存在、宅配便が新犯人の招待だったのですね。あまりにも日常の風景と化し疑われない存在。これまでも劇中で幾度となくきちんと描かれていた宅配便、いや御見それいたしました。

環境を考える会の代表、香西なる政治家が謎の霧の現地調査で現地の小学校に来たというニュースが。そのニュースに「この人学校に来たよ」と菜々子ちゃんが反応。今日私はとある生徒と話したが・・・とインタビューに答える香西氏。テレビに出た人物ということで次はこのおっちゃんがマヨナカテレビに誘拐？まさかねぇと思ってしまいましたが。この香西氏のいうとある生徒と話した、という生徒が菜々子ちゃんだったのですね。

頭が痛いと言い出す菜々子ちゃん、熱を出したようでお布団に寝かす悠。髪を下ろした菜々子ちゃんがすごくカワイイ！布団にもぐって顔を隠しながら「春になったらお兄ちゃん帰っちゃうんだよね。・・・雪が降ったらお兄ちゃんと雪だるま作る」と言い、そっと顔を出し悠の顔うかがいながら「約束だよ」と言う菜々子ちゃんの可愛さがここでも爆発。まさにペルソナ4の真ヒロインです。そうそしてこの後さらわれてしまうのだから・・・そしてマヨナカテレビに映る姿は・・・ぼやけてて誰か分からなかったですが・・・

「郵便受けに入っていた、お前宛だ」翌日の夜、家に帰ってきた遼太郎から手渡された手紙。遼太郎の鋭い視線に気にながらも封を切る悠。その手紙は2通目の脅迫状。「コンドコソヤメナイトダイジナヒトガイレラレテコロサレルヨ」その手紙を取り上げ読む遼太郎。「どういうことか説明してもらおうか」と連れて行かれたのは警察の取調室。意を決し本当のことを話す悠ですが、話が話だけに残念だと信じてもらえず・・・え、監禁？外には出してもらえないようです。さらに取調室のテレビが突然映りだし、そこに映ったのは菜々子ちゃん！？

この辺からの緊迫感がものすごい！雨の中タクシーを走らせる直斗！なぜ菜々子がマヨナカテレビに映っていたのか千枝と携帯でで話しています。「絵で映ってないものはテレビにでていないものとすっかり思い込んでいた」とくやしがる直斗。視覚的にではなく例の政治家の言葉の中で匿名ではあるが、菜々子を褒める形で出ていたことを指摘し「僕がこれから言って無事を確かめます」と堂島家に向かいます。

陽介、完二、クマは監禁されている悠の取調室に。直斗が堂島家についたときには菜々子ちゃんはすでに連れ去られた後、陽介は直人からの電話を遼太郎に渡します。直斗の電話を聞いた遼太郎は国道沿いに検問を張らせる、と出て行きますがついて行こうとする悠は足立刑事に止められ（陽介たちも一緒に）取調室に閉じ込められてしまいます。今度は直人達女性陣が駆けつけます。

「気持ちは分かるけどさぁ、何がなんだか分かんないのに解放してあげるわけには行かないよ」と悠たちを解放しようとしない足立刑事に「では、何が起きているか説明すれば先輩を放してくれるんですね」と説得に入る直斗。今回は直斗の冷静さと推理ぶりが光っていました。そんな時間は、とあせる悠に「落ち着いてください。ここは一端状況を整理しましょう。足立さんへの説明にもなるはずです」と悠を説得、「鳴上先輩、こういう時だからこそ冷静になりましょう」というセリフがカッコいいです！

「一人のときは知らない人が来ても玄関開けないとか、守れるよ」温泉に行っていた時に菜々子が言っていたせりふ提示し、鍵をこじ開けた形跡がなかったことを語り、犯人は菜々子ちゃんの顔見知りで、しかも玄関から堂々と入った・・・そして直斗が自分自身がさらわれたときの犯行のスピーディーさから犯人はテレビ、しかもマヨナカテレビの世界に入る為の大型テレビごと運べるある程度大型の車で移動している、それが不信ではない、見えたとしても気付かない存在・・・そしてついに宅配の車にたどり着きます。足立はその推理に堂島遼太郎が調べ直している山野アナ殺しの参考人の一人に運送業者がいることを思い出します。運送業をやる前が議員秘書。生田目太郎。山野アナの不倫相手と線が繋がります。悠の家に釣り道具セット配達に来てるんですよねー！足立は捜査に進展があった以上現場に行かなくては、不在の間にあったことは僕は知らない、と悠たちを解放。

雨の中車を走らす遼太郎、その遼太郎に犯人が分かったと電話を入れる足立。生田目太郎の名前を聞いたとき遼太郎の車と反対車線をすれ違うのが宅配便のトラック！チラッと見えた運転手お顔は生田目太郎！急ブレーキをかけ車をターンさせる遼太郎。赤信号を無視したカーチェイスが始まります。足立も車を走らせ遼太郎の追跡に合流！犯人が分かってからさらにます緊迫感がすごい。そして生田目がとった行動は！

犯人は遼太郎たちに任せてジュネスに向かおうとタクシーを拾う悠達。しかし途中で宅配便の車と衝突している遼太郎の車を見つけます。生田目は急ブレーキを踏んで追ってくる遼太郎の車にぶつけるという荒業にでます。遼太郎は頭から血を流しているし、生田目はすでにここにはいない。宅配便の車には大型テレビがあり・・・直斗は生田目の残した日記を見つける。「僕は新世界の存在を知った。なら僕は人を救わなければならない」と書き込まれさらに被害者の現住所が書き込まれている・・・テレビのそばには菜々子が書いていた手紙も落ちてます。「おにいちゃんへ　一っとうしょうおめでとう★★　ななこ」という手が笑みにビーズで作った指輪が入っていて・・・

「悠、菜々子を、菜々子は俺の生きがいだ。お前になら出きるんだろう。たのむ、菜々子を救ってくれ」と悠に菜々子の救出を託す遼太郎。「必ず、助けます」と誓う悠。いや、今回は息をつく暇もない怒涛の展開だった。ギャグ回も面白かったけど、今回のこの緊迫感は見事だわ。Cパートではマヨナカテレビの世界でうずくまる菜々子の所に生田目が！そしてジュネスの大型TVの前に（宅配便のトラックのTVではどこに繋がっているか分からず危険という理由で逸る悠をクマたちが止めたのです）眼鏡を装着し立ち並ぶ悠たちの雄姿がしびれます！いよいよ最終決戦か！？それにしても真犯人は生田目太郎でいいのか。今一つラスボス感が弱いんですけど・・・次回「It's just like Heaven」菜々子の置いていったビーズの指輪が千切れているような不吉な映像が映っていましたが、もう次回が気になって気になって、来週が待ち遠しいわ。

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STAFF

原作：「ペルソナ４」（Index）
監督：岸　誠二
シリーズ構成：柿原優子
ペルソナデザインコンセプト：金子一馬
キャラクター原案：副島成記
キャラクターデザイン：森田和明
クリ―チャーデザイン：秋 恭摩
プロップデザイン：常木志伸
アニメーションディレクター：植田洋一
総作画監督：中原清隆
美術監督：長岡慎治、宮越 歩
コンポジットディレクター：今泉秀樹、髙井泰子
色彩設計：合田沙織
CGディレクター：渡辺哲也
編集：櫻井 崇
音楽：目黒将司
音響監督：飯田里樹
アニメーション制作：AIC ASTA

CAST

鳴上 悠：浪川大輔
花村陽介：森久保祥太郎
里中千枝：堀江由衣
天城雪子：小清水亜美
巽 完二：関 智一
久慈川りせ：釘宮理恵
白鐘直斗：朴ろ美　 ※「ろ」は王偏に路
クマ：山口勝平
堂島遼太郎：石塚運昇
堂島菜々子：神田朱未
足立 透：真殿光昭