アニメ ペルソナ4 第18話「Anniversary to Become a Family」 感想

菜々子ちゃんがメインに来るといい話になります！もうこの物語のメインヒロインは菜々子ちゃんですね。家族ってなるものなんですね。だから記念日が必要なんですね。

白鐘直斗が新たな仲間になったことで、「運命の輪」のアルカナをゲットしたようです。冒頭のマーガレットさんのボケにはなんと突っ込んでいいのやら。まぁここしか見せ場がないですからね。で今回はマヨナカテレビとの関連はなしか？いきなり雨の夜の日の轢き逃げというショッキングなシーンからスタート。

「結婚するとき、コーヒーだけは俺が淹れるって菜々子の母親と約束したんでな。癖になっちまってる」さりげなく遼太郎の口から出てくる母親の話。ひき逃げ事件で例によって呼び出された遼太郎でしたが、菜々子ちゃんのおかあさんも交通事故で無くなっていたんですね。それにしても足立刑事、堂島さんの奥さんも確か交通事故でなくなったんですよね、って相変わらずデリカシーないですね。普通そういうこと本人に訊かんだろ・・・

「お父さん何も話してくれないから、菜々子よくわかんない。この写真、菜々子が持ってたら怒るかな」悠が包丁で指切って絆創膏を探している時に出てきた親子三人の写真。しかし遼太郎は奥さんなくしてから菜々子の前から奥さんの思い出になるものしまっちゃったんですね。実は菜々子のお母さん、交通事故といっても轢き逃げ。そして犯人を捕まえられない負い目なのか、轢き逃げされたことを菜々子が知って欲しくなかったのか、仮に菜々子の為を思ったとしても隠し事するとやっぱりどこか心に引け目を感じてしまう物なんでしょうね。それにしても「菜々子、お父さん好き」とか「お兄ちゃんも好き」とかこの素直さが素敵だよね。ペルソナ4で一番の癒しだよね。

「お前の方があのこのことはよくわかるだろ。好きにしてやれ」家族で写っている写真を菜々子は持っていたいといい、その写真を飾ってやってもいいかと遼太郎に尋ねる悠でしたが、菜々子のことになると悠まかせ、というか菜々子ちゃんと向き合おうとしない遼太郎。さらに菜々子がおなか痛がっているのに足立からの電話で出かけてしまう遼太郎、悠がいるとはいえもし深刻な病気だったらどうするんだ？これはちょっと酷いと言うか。「だってお父さんは菜々子より悪い人のほうが大事なんでしょ」ついに菜々子ちゃん、本当の子供じゃないのでは、と言い出します。本当は授業参観の希望日のプリントを見てもらって参観にも来て貰いたい菜々子ちゃん。悠でなくてもこれには遼太郎さん、もうちょっと菜々子ちゃんと向き合ったほうが、と思うはず。

前述の足立からの電話は菜々子の母親の轢き逃げ事件の鑑定結果の資料だったんですね。そして物語冒頭での轢き逃げ事件がそれに似ている・・・そしてその犯人をあげられなくて負い目を感じ、さらに刑事の仕事に埋没することでその負い目から逃げている・・・「菜々子を泣かせても？菜々子が具合が悪いときくらいはそばにいてやったほうが」という悠の言葉にもお前になにが分かる、と突っぱねますが。

家族の写真を写真たてに入れて菜々子ちゃんに渡す悠。それをじっと眺めて天国に行ったお母さんに会いたいと言う菜々子ちゃんのシーンはほろりときてしまいます。授業参観のアンケートもいつでもいいとい遼太郎が言っていたのを菜々子に伝えて参観に来てくれると大喜びの菜々子。さっそく遼太郎が帰ってきてお母さんの写真飾ったことを遼太郎に見てもらおうとする菜々子ですが後にしてくれ、疲れきって相手にしない遼太郎。そして授業参観のことを訊く菜々子ですが、じつは忙しくて行けそうにないからいつでもいいといったことにさすがに菜々子ちゃん「もういい、来なくていい。どうせ事件なんでしょ、お仕事なんでしょ。お父さんは菜々子より悪い人が大事なんでしょ！」と泣いて部屋を出て行ってしまいます。菜々子今までだってすごい我慢してますよね。これは遼太郎が悪いと思います。

「菜々子は楽しみにしてたんです、なのにあんな事いわれたら。もう少し菜々子とちゃんと向き合ってあげたらどうですか。轢き逃げの事だってきちんと話してやれば」と悠の言葉にも口出しするなといっただろう、と遮る遼太郎。ここで何故か泣いて部屋を出て行った菜々子ちゃん戻ってきてるのですが（結構菜々子ちゃんいなくなったと思ってたら戻ってきていることありません？）、「轢き逃げって何」と聞きます。お前は知らなくていい、いいんだ、と怒る遼太郎に菜々子の話をいつも聞いてくれないと泣いて訴える菜々子。「お父さんはどうせ菜々子の事なんて大事じゃないんだ。お父さんは菜々子のことが嫌いなんでしょ。ほんとじゃないんだ。お父さんは本当のお父さんじゃないんだ」と家を飛び出してしまいます。

町を手分けして探しに出る遼太郎と悠。家族3人で川に行ったときの写真を思い出し川に向かう遼太郎と悠。川辺で菜々子ちゃん見つかるんですが、それでも菜々子ちゃんに正面から向き合えない遼太郎、悠にお前が言ってやってくれ、あの子が一番信頼している家族はお前だ、と自分から声をかけようとしません。「また逃げるんですか。菜々子には父親が必要です」とさすがは悠、見事な主人公ぶりを発揮。遼太郎やっと菜々子と向き合う気持ちになりました。

「お母さんいたときね、お母さんとお父さんと菜々子で、三人でね、ここでお花摘んだよね。お母さん、どうして、菜々子を追いてったんだろ。菜々子、お母さんに会いたい。お、お父さん、忘れちゃったの？お母さんのこと。写真も隠しちゃうし。お母さんの話全然してくれないし。嫌いになっちゃったの？菜々子のことも嫌いになっちゃったの？」泣きながらお父さんにしがみつく菜々子ちゃん。ここは素直に泣けますね。これまでシリーズ中で遼太郎は事件事件で菜々子ちゃん一人ぼっちのシーンがしっかり描かれていただけになおさらね。「悪かったな、菜々子寂しい思いをさせてばかりで」遼太郎もやっと素直に謝ることが出来ました。ラストでは遼太郎が家族の大事の日ということで菜々子と悠と遼太郎が家族になる記念日だとケーキを買ってきました！さらに参観日も行くことを約束。悠も含めて家族の絆が深まってめでたしめでたしでした。記念日ってともすれば忘れがちな大切なものを振り返るという意味でも必要ですよね。これでまた悠はアルカナをゲットするのかな。それにしても菜々子ちゃんが絡む回はいい回が多いです。今回の轢き逃げ事件がマヨナカテレビの事件と関わってくるのか？というのも気になりますけど。次回「It's School Festival Day! Time to Have Fun!」

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STAFF

原作：「ペルソナ４」（Index）
監督：岸　誠二
シリーズ構成：柿原優子
ペルソナデザインコンセプト：金子一馬
キャラクター原案：副島成記
キャラクターデザイン：森田和明
クリ―チャーデザイン：秋 恭摩
プロップデザイン：常木志伸
アニメーションディレクター：植田洋一
総作画監督：中原清隆
美術監督：長岡慎治、宮越 歩
コンポジットディレクター：今泉秀樹、髙井泰子
色彩設計：合田沙織
CGディレクター：渡辺哲也
編集：櫻井 崇
音楽：目黒将司
音響監督：飯田里樹
アニメーション制作：AIC ASTA

CAST

鳴上 悠：浪川大輔
花村陽介：森久保祥太郎
里中千枝：堀江由衣
天城雪子：小清水亜美
巽 完二：関 智一
久慈川りせ：釘宮理恵
白鐘直斗：朴ろ美　 ※「ろ」は王偏に路
クマ：山口勝平
堂島遼太郎：石塚運昇
堂島菜々子：神田朱未
足立 透：真殿光昭