アニメ 輪るピングドラム 第21話「僕たちが選ぶ運命のドア」 感想
高倉兄弟崩壊!?冠葉、晶馬、陽毬が本当の兄弟ではないことが明らかになったと思ったらそれに引き続き家族崩壊の危機!高倉剣山はすでに亡くなっていた?16年前の事件の首謀者が渡瀬眞悧?そして危険な道に邁進する冠葉を止められるのか・・・
週間実話ペンギンDXの記者覗木俊太郎なる人物が地下鉄に乗っている荻野目苹果に声をかけてきます。腕には苹果曰く悪趣味なペンギンマークの入った高級時計。16年前の事件をかぎまわっているようですが、陽毬、そして晶馬のもとにも訪れそれが引き金になるように高倉家が崩壊していきます。あの実行犯の家で他人の子供たちが兄弟のフリをして暮らしている、どう思いますか?「何も知らないくせに無責任な事書かないで!」と苹果ちゃんの叫びでスタート。
記者に訊かれた事を陽毬に話す苹果、苹果も自分たち兄弟のことを知っていたことに、苹果ちゃんには嘘をつきたくない、という陽毬は今住んでいる家のことを苹果に話します。うちは「ミカちゃんハウス」なんだよ、と昔の話をします。両親がいなくなり毎日泣いていた陽毬。今度は冠ちゃんと晶ちゃんまでいなくなるのではと怖がっていた陽毬の為に壁をカラフルにしてあのメルヘンチックな陽毬の寝室もミカちゃんのベットを再現したものだったのですね。しかし最後の最後でに陽毬の大事にしていたクマのぬいぐるみを踏み潰しおなかのワタが出ちゃうという失敗を。そのぬいぐるみのおなかには不器用な縫い目が。このぬいぐるみをとても大事なものと言う陽毬。このぬいぐるみも何か重要アイテムか?しかしこの幸せな思い出をひっくり返すように高倉家には暗雲が立ち込めてきます。
深夜遅くに家を抜け出す冠葉を追跡する陽毬。陽毬のもとにも例の雑誌記者が来ていて、陽毬の治療費の為に、トレンチコートの男から金を受け取っている写真を見せ、それが例の事件を起こした残党のKIGAの会だと聞かされてました。
冠葉はまたラーメン屋「リナちゃん」で両親と会ってました。ところが追跡した陽毬の視点の先には灯りの消えたラーメン屋。そして例のトレンチコートの男と一緒に出てくる冠葉。冠葉たちが出て行った後には、両親もいないし、既に空き家となって廃墟化している店内。そこで陽毬が見たものは・・・
ピングウェーブ!渡瀬眞悧の声で始まった病院のシーンではさらに驚きの展開が。陽毬の元担当医鷲塚先生と眞悧の会話。「突然ですが先生は幽霊ってお信じになりますか」の眞悧の言葉で始まります。実はある男の子が幽霊にあっているというんです、話さえしていると・・・冠葉のことを言っているのか。鷲塚先生が「第36次南極環境防衛隊」の写真を見つけてとある指摘をしますが、その写真には今まで写っていなかった眞悧の姿が!鷲塚先生曰く、彼の助手だったが犯罪組織のリーダーになり大変な事件を起こし死んでしまった・・・「あの時はもう少しだったんですけどねぇ、かわいい彼女、桃果ちゃんに邪魔されちゃったんです」やっと桃果と眞悧が繋がってきました。と言うことは桃果とは敵対関係か。そういえば桃果の日記を燃やされることを期待してましたしね、さらに「ぼくは幽霊です、幽霊が非科学的なら呪いといっていいでしょう」眞悧も既に死んでいるのか?「ねぇ、先生、僕はもう一度チャレンジしますよ。かっての同胞からその子供たちへ、僕の意思が引き継がれるのです。どうです痺れるでしょう」
例の雑誌記者は晶馬にも声をかけていました。陽毬の治療費をどこから手に入れているのか・・・夜の神社、冠葉と晶馬、真実を知った晶馬は冠葉に詰め寄ります。父母が赦せない晶馬はその仲間から金をもらっている事も赦せなく冠葉に詰め寄ります。「絶対に赦さない」「へぇ、ならどうする」「こうするんだよ、冠葉!」と殴り合いが始まります。そこに食事の準備をして待つ陽毬、回想シーンで真砂子と会って冠葉が真砂子やマリオの本当の兄弟で、父と一緒に組織に残った事を聞かされるシーンがはさまれます。16年前の組織の残党と行動を共にしているという危険な状態から二人で冠葉を止めるのよ、と真砂子にいわれる陽毬。「金が必要なんだ、それしか陽毬を救う方法はないんだ。ここまでだな。これで俺たちの関係は終わりだ。長すぎたんだ、何もかも」「冠葉、なに言ってんだ。兄弟だろ。終わるとかそんなの、あるわけないじゃないか」「よせよ、俺とお前はたまたま同じ日に生まれた他人だろ。違うんだよ、はじめから。俺と陽毬とお前とはな。晶馬お前に陽毬は救えない。陽毬は俺が必ず救う。お前は黙ってみてろ」殴り合いの果てに立ち去る冠葉、心は変わって歩道橋の上からある乗用車みて「よし、そいつだ、やれ」と携帯で指示を出す冠葉。そしてその後を追う晶馬が見たものはトラックと衝突していた乗用車。窓からはペンギンマークの腕時計をした腕が・・・回想シーンなどをはさみながら描かれる冠葉と晶馬の離別が悲劇性を高めます。これまで散々冠葉・晶馬・陽毬の楽しげな食卓シーンを描き続けてここに来て一挙に畳み掛けてきます。崩壊する時は一瞬、構築するのには多大な時間が掛かるのに・・・
一方復讐の相手、高倉剣山の居所をつきとめたとラーメン屋「リナちゃん」の前にたどり着いた多蕗桂樹。陽毬と同様に廃墟と化した店内を見る多蕗。そこで見たものはK・高倉と名札のついた剣山のジャンパー、死体?その多蕗の元に時籠ゆりが現れ「高倉剣山は死んでいたのね。皮肉ね、ずっと前に私たちの復讐は終わっていたなんて。手間の掛かる人、ずいぶん探したわ、さぁ帰りましょう私たちの家に」と多蕗に帰還を促します。しかしそこには例のトレンチコートの男がナイフで乱入!誰の血飛沫かは分かりませんでしたが、この二人もまた家族になることが赦されないのか・・・
「冠葉、家を出て行ったよ、だからもうここまでにしよう。家族ごっこは終わりにする。全部僕が悪いんだ。この家は存在してちゃいけないんだ。もう家族のフリをしてちゃ駄目なんだ。このままだとみんなが不幸になる、陽毬、お前も」家族の解散を宣言する晶馬。そしてそれを受け入れ晶馬からもらっていたふるいあのマフラーを返す陽毬。「これが私と晶ちゃんの絆だったから。でも返すね。これで私と晶ちゃんは他人だよ。私ね、本当はあのときからずっと、ずっと晶ちゃんのことを・・・」陽毬の余命がわずかな事を眞悧から告げられる晶馬の回想シーンが入ります。「さよなら、私の運命の人」そして陽毬がむかったのは冠葉の元に・・・「ついていくからね」と冠葉に呟く陽毬、その心のうちは「冠ちゃんをとめなきゃ、私の命に代えても」ふるいアルバムを開き三人で映っている写真を見る晶馬。生活の後がまだ残こる家の中・・・悲しい回でした。このまま家族の崩壊しか描かれないのでしょうか・・・EDはトリプルH「魂焦がして」とまたARBのカバーでしょうか、変えてきました。
Cパートでは冠葉の(つまり真砂子たちの父?)のお葬式のシーンが。この後冠葉が高倉家に迎え入れられるでしょうが、その父が残した言葉が気になります。「冠葉、やっぱりお前じゃ駄目だ、お前を選ぶんじゃなかった、私は家族に失敗したよ」涙する冠葉の頬に絆創膏を貼る陽毬「これで痛くないよ」冠葉の想い「あの時誓ったんだ、俺はお前を・・・」
STAFF
監 督: 幾原邦彦
原 作: イクニチャウダー
キャラクター原案: 星野リリィ
シリーズ構成・脚本: 幾原邦彦・伊神貴世
キャラクターデザイン: 西位輝実
美 術: 秋山健太郎・中村千恵子
色彩設計: 辻田邦夫
編 集: 西山 茂
音 楽: 橋本由香利
音楽制作: スターチャイルドレコード
音響監督: 幾原邦彦・山田 陽
音響効果: 三井友和
助監督: 山﨑みつえ
チーフディレクター: 中村章子
アニメーション制作: ブレインズ・ベース
CAST
高倉冠葉: 木村 昴
高倉晶馬: 木村良平
高倉陽毬: 荒川美穂
荻野目苹果: 三宅麻理恵
多蕗桂樹: 石田彰
時籠ゆり: 能登麻美子
夏芽真砂子: 堀江由衣
(公式HPより参照)
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