アニメ 輪るピングドラム 第17話「許されざる者」 感想

前回はギャグ回？で困惑させられましたが、未だ登場人物たちの運命の行き着く先は見えてこず。そしてまだ本性を現わしていなかった多蕗が行動に移る？16年前の事件はまだまだ尾を引き続けるのか？

病室でたこ焼きパーティー！冠葉がたこ焼きをひっくり返す腕を披露していますが晶馬は？と思ってたら人が来ないか見張りをさせられていました。相変わらず陽毬ちゃんは無邪気だねぇ。2度死に掛けたって事を気付いているのか、いないのか・・・しかし今回その陽毬ちゃんが更なる危機を迎えるんですね。冠葉や晶馬に編みかけのセーターを見せ、色について聞きます。冠葉は・・・陽毬ちゃんが眞悧先生に渡そうとしていると思ったのか自分はあまりその色は好きではないというようなことを言いますが・・・

そんな幸せな時間がすぎて行く、と思ったらまたまたプリンセス登場！今回は久しぶりに晶馬と冠葉がプリンセスに詰問されるバンクです。ピングドラムにはやっぱりこれがないと。今回のプリンセスの思わせぶりなセリフ「このままピングドラムを放置すればお前たちの家族の誰かが大きな罪を受けることになるだろう、お前たちの一番大切なものが損なわれるのだ」この前の晶馬のメリーさんの羊でも暗示されてましたがやっぱり陽毬のこと？

お約束の晶馬が落ちた後、プリンセスまたまた素っ裸に。うーん、プリンセスと冠葉の関係って、何があるのだろう。全くプリンセスの言葉に懐疑的な晶馬に対して冠葉は何かを知っていて黙っているようなのですが。今回は「俺じゃだめなんだろ、もう俺には陽毬を救うことが出来ないんだろ」とプリンセスの前で膝をつく冠葉。そんな冠葉に近づき「お前には出来る、わらわにはそれが判る、なせならピングドラムとは・・・それは・・・お前の・・・」だから何？どこまで引っ張るんだよー、それでも「俺には無理だ」とうなだれる冠葉を抱きしめるように押したおすプリンセス・・・いやハダカですよー

多蕗桂樹と時籠ゆり、ワイングラスを傾けながら日記のことを語り合います。日記の本当の価値を知っているのは自分たちだけだと。矢張りこの二人の関係は、愛し合って結婚、というのではなくどちらにとっても大事だった荻野目桃果という人物を接点にしたつながりでした。その桃果を失う原因となったテロ事件の首謀者である高倉家の関係者を赦す事が出来ないというゆり、事件を起こしたのはあくまでも親で、兄弟たちは恨みを抱いていないと言う多蕗でこの点は意見が分かれるようですが・・・それにしても御両人とも苹果ちゃんが晶馬のことが好きって気付いてたのか。

今回はワンシーンのみの渡瀬眞悧、でも意味深のセリフを残されます！ウサギを撫で付けながら妖しいのなんのって、「痺れるだろ、人間の世界では真実は必ずしも本当の事じゃない。人間は自分の見たい願望や欲望だけを真実と言う。人間は真実の口実になれば人だって殺せるんだよ。」「フフッ、戦争だよ、戦争。もうすぐ戦争が始まる・・・」戦争ってなにが起こるんだ？ピングドラム争奪戦の事なのか？もっと大規模な争いなのか？

シラセをソウヤ、二匹の黒ウサギをイメージさせるこの二人も不気味ですね（まぁ親玉が眞悧だから）。陽毬ちゃんは夜に例のお薬を投薬しないといけないのに、外出してしまった模様。一応外出許可は取っているようなのですが・・・あの薬を打たないとまたやばい事になりそうだし、しかも夜までに「戻れればね」と戻れない、薬を打てない、というような運命を暗示するような事をいうし。ラストのほうでは二人して「帰ってきませんねぇ」「きませんねぇ」「駄目な子です」「悪い子です」「駄目な悪い子には罰を与えないと」「そう、大きな罰を」「怖いですねぇ」「怖いです」とこれまた妖しげなセリフを・・・

陽毬ちゃんは毛糸玉を探しに待ちに出た模様。たこ焼きパーティーの時に感想を聞いたときに冠葉が今ひとついい反応をしなかったため違う色の毛糸玉を探しに来たみたい。やっぱり兄弟に上げるために編んでいるのでは？お買い物には苹果ちゃんも一緒！苹果編はひと段落ついたせいか、最近出番の少ない苹果ちゃん頑張れ！そんな苹果ちゃんにゆりから会わないかと言う電話。陽毬が一緒だというのを聞いたゆりは、それは好都合とばかりに、陽毬とも会いたいとつれてくるようにいいます。陽毬にとってはゆりは憧れのスターで嬉しい話なのですが・・・ちなみにカーテン売り場と手芸売り場、場所こそ違え同じ百貨店でニアミスしてるというのはもうお約束？

そんなゆりは地下の駐車場に下りると、今度は夏芽真砂子が登場しいきなりバトル勃発！ボウガンをもつゆり、ガトリングタイプのパチンコを構える真砂子、この二人は日記を半々持つ者としていつにもなく熱いバトルを繰り広げます。（ゆり）「生娘が何故自分の世界を変革出来ないかご存じ？」（真砂子）「面白そうだから言ってごらんなさい」「その若さが世間に消費されてすり潰される事を恐れているから生娘のアナタには世界の半分しか見えない！」「賞味期限の切れたアナタには、自分の人生をディスカウントするしか生きる術はない！安いグラビア雑誌がお呼びよ」「あなた自身が自分自身を信じない限り、あなたの人生は消費されるだけ！」「あなたの人生は既に、消費されたわ！」なんかセリフまで熱いです。

苹果と陽毬の前にあらわれたのは多蕗、ゆりと待ち合わせの場所に案内するといって建設中のビルっぽいところに連れて行きます！陽毬ちゃんはゆりに会えるという嬉しさが勝り警戒心ゼロ状態！多蕗が苹果に語る言葉、徐々に本性が明かされていく・・・「ここに招待したのはね、実は君たちに是非知って欲しい事があるからなんだ」「そう、僕の生きている意味だ。これから見せてあげる、決めたんだ」「今日僕は高倉家の人間に罰を与えるよ」ゆりもピングドラムに噛んでいて、本性を現わしたので、後残っていたのは多蕗だけだったのですが、ここに来てようやく本性見せてくれましたね。まぁ声が石田彰さんだから怪しさは最初から漂っていましたが。とにかく陽毬は高倉家が受けなくてはならない罰として、このまま失われていくのでしょうか・・・このアニメ、180度どんでん返しがいつ起こってもおかしくない物語のつくりなのでもう先を予測するだけ無駄ですね。おとなしく次週を待ちましょうか・・・

今回のEDは「Bad News　黒い予感」でした。しばらくはARBカバーを物語にあわせてチェンジして流すのかな？

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STAFF

監　督: 幾原邦彦
原　作: イクニチャウダー
キャラクター原案: 星野リリィ
シリーズ構成・脚本: 幾原邦彦・伊神貴世
キャラクターデザイン: 西位輝実
美　術: 秋山健太郎・中村千恵子
色彩設計: 辻田邦夫
編　集: 西山 茂
音　楽: 橋本由香利
音楽制作: スターチャイルドレコード
音響監督: 幾原邦彦・山田 陽
音響効果: 三井友和
助監督: 山﨑みつえ
チーフディレクター: 中村章子
アニメーション制作: ブレインズ・ベース

CAST

高倉冠葉: 木村 昴
高倉晶馬: 木村良平
高倉陽毬: 荒川美穂
荻野目苹果: 三宅麻理恵
多蕗桂樹: 石田彰
時籠ゆり: 能登麻美子
夏芽真砂子: 堀江由衣
　　　　　　　(公式HPより参照）