アニメ Fate/Zero（フェイト ゼロ） 第4話「魔槍の刃」 感想

前回までとは打って変わってバトル回突入！TVシリーズにしては良い出来じゃないでしょうか？しかもお互いの能力を隠し合い、手の内を探りながらの戦い。こういうところも人気の秘密なんでしょうね。

ランサーって動きがつくとカッコいいですね！もともと美形ですが。長槍と短槍を小脇に体を捻って攻撃を繰り出す姿はなかなか見応えあります。セイバーには掛からないようですが、チャームのスキル（聖杯戦争で何に使うんだ！？）まで持っているという涙ボクロの美形という事で難敵になりそうです！（美形は強いという固定観念でスイマセン）

英霊同士の戦いということでもうちょっと人間離れした激しい動画を期待しましたが、TVシリーズとしては申し分のない出来。作画レベルを落としてコマ数を増やすという手法もありそうですがこの作品には向いてないですしね。むしろ面白いのは激しい剣戟を繰り出しながらも相手の手の内を探りながらの戦い。

サーヴァントの素性が知れるとその能力までばれてしまうからお互い隠しながら闘うという設定がただの剣戟に終わらない面白さを感じます。彼らが持つ宝具も同様でその素性を隠して闘います。セイバーの剣ってエア剣？と思いましたが、インビジブル・エアなる能力で剣の素性を隠しながら闘っていたのですね。アーサー王といえばあの剣なのでしょうが、その剣の宝具としての力も楽しみです。

さらにその戦いを面白くするのが、その裏で蠢くマスターたちの暗躍。ランサーのマスター（ケイネス）は姿を現わしていません。アイリスフィールは堂々と姿をさらしていますが、これが陽動で真のマスター、衛宮切嗣は部下（？）の久宇舞弥率いて暗躍！銃火器を持って背後からマスターの暗殺する作戦のよう！確かにこれは魔術師殺しといわれて忌み嫌われるわ。でも、でも渋すぎるよ切嗣！

その切嗣、ランサーのマスターを探してとんでもないものを見つけてしまった！第１戦で死んだはずのアサシン！切嗣はどうやらマスターを暗殺するための装備しかしていなかったようでこの不意のアサシンの登場で対サーヴァント戦の用意がない、と作戦を一時中断。アサシンに仕掛けようとする舞弥にストップをかける冷静な判断もこの人の魅力でしょう。それにしても・・・気配を遮断するスキルを持っていたのじゃないのか？せっかく茶番を打ったのに簡単に切嗣に見つかって駄目じゃん！しかも切嗣たちに気付いていないようだし！

まぁ、そこは切嗣の作戦勝ちで、アサシンは切嗣たちの暗躍に意識を向けていなかった、という事にしておきましょう（やはり気配遮断のスキルってそんなもん？と突っ込みたくはなるが）。そのアサシンのが見た状況を言峰綺礼は遠坂時臣に報告。時臣は完全にアイリがセイバーのマスターだと信じた模様。アインツベルンが魔術師殺しの異名を持つ切嗣を招聘したのだからもう少し切嗣はどうした、と疑ってもよさそうなものですが。その辺は彼の魔術師としての自信がそうさせるのでしょうね。自分はアーチャーとアサシンの茶番劇を策しときながら他人の策には簡単に嵌っちゃうのね。

２本の槍のうちどちらが宝具か、攻めあぐねるセイバー。ランサーのほうもセイバーが剣を風の魔法（？）で隠しているため、間合いを取りあぐねています。そこにランサーのマスターからの指令が！「これ以上勝負を長引かせるな。そこのセイバーは難敵だ。速やかに始末しろ。宝具の開帳を許す」これからが本当の戦いか、短槍を手放しカモフラージュがはがれた長槍を構えるランサー！触れている時に魔力を絶つ力がこの宝具の能力のようで、セイバーの剣を隠す風も刃を交えるたびにその姿がちら見され剣の間合いが計られてしまいます。

ランサーの動きを読み紙一重で胴鎧で切っ先を逸らす動きをしたはずのセイバーのわき腹に槍傷が。セイバーの鎧も魔法の力で生成されているのですね、槍の魔力で魔法の鎧を付き抜け傷を負わせます。それでランサーの宝具の能力を知るセイバー。「防ぎ得ぬ槍ならば、防ぐより先に斬るまでのこと！」と魔法の鎧を消すという思いっきりのよさは剣士ならでのはかっこよさ。セイバーって女性なのに男前だわ。

魔法の鎧を解除しスピード重視で一の太刀で勝負を仕掛けるセイバー、「それは失策だったぞ」と長槍での攻撃ではなく地面に置いた短槍を足で蹴り上げ構える迎え撃つランサー。お互い傷を負ったようですが。

そんなセイバーとランサーのバトルを橋の上から見ていたのがライダーとウェイバーくん。やぱりこのコンビを見ると和むなぁ。そのライダーはセイバーの旗色悪しと見るや参戦を表明。両陣営を共倒れさせてから乗り込むという（戦略としては正統でしょう）ウェイバーの意見を一蹴。その理由というのが、「異なる時代の英雄、豪傑と矛を交える機会などめったにない」それが６人も、全員と直接戦いたい、とむちゃくちゃぶり。マスターの意向を無視し２頭に巨牛に轢かれた戦車の宝具を召喚。「気に喰わぬなら、この場で残って見てるか？」とマスターに平然と言ってのけるライダーに「行きます、連れて行けバカァ」と涙声のウェイバーがカワイイ！ライダーの豪快さは痺れるね。

宝具の正体がわかるとその持ち主のサーヴァントの正体もわかるようで、魔槍ゲイ・ジャルグの持ち主はフィオナ騎士団のディルムッドとの事。セイバーの正体もランサーの知るところとなった模様。

宝具は一つとは限らない・・・短槍ゲイ・ボウは呪いの魔槍で治癒魔法でも癒せない傷を負わす宝具。お互いのマスターは傷を負ったサーヴァントに治癒魔法を掛け、ランサーの方は傷がふさがりますが、セイバーのほうは血が流れたまま。しかも傷を負ったのは宝剣を握る剣をもつ利き腕の方。「この程度の手傷に気兼ねされたのではむしろ屈辱だ」とあくまでも強気を崩さないセイバーは本当に凛々しいです。

そこに降り立つのはライダーの神々しい戦車！えっ「我が名は征服王イスカンダル、此度の聖杯戦争においてはライダーのクラスを得て現界した」って名乗っちゃったよ。横で驚愕しているウェイバーくんかわいそう。作戦も計略もこの人にはなし！素性がばれても圧倒的な力で蹂躙できるという自信からなんでしょうが。いろいろな性格を持つサーヴァント達のバトルも白熱してきそうで今後が楽しみ・・・それにしても苦労が耐えないねぇウェイバーくん。しかもマスターを殺されたらサーヴァントも消えるんだろ？戦場につれてきちゃ不味かったのではないか、ライダー？次回「凶獣咆吼」

※前作、原作など未見の者の感想です。

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