アニメ 魔法少女まどか☆マギカ 感想 (第12話「わたしの、最高の友達」(最終回)を見て)
希望と絶望が等価であったとしても、それでも希望を持ち続けることを肯定しくれる、私はそう感じさせてくれる結末で非常によかったと思います。最後まで闘い続けるほむらの口元の微笑み、そこに未来を期待したいです。
ほむらちゃん、ごめんね。私魔法少女になる。わたしやっとわかったの。叶えたい願いを見つけたの。だからそのためにこの命を使うね。
信じて、絶対に今日までのほむらちゃんを無駄にしたりしないから。
全ての魔女を生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の、すべての魔女を・・・
魔法少女として希望を叶えようとすることによって、絶望という魔女を生み出してしまうというどうしようもない因果律。それを覆すにはまどか自信を犠牲にするぐらいでないと、この物語終われなかったでしょうね。ハッピーエンドはこの物語ではありえなかったでしょう。
まどかにそんな強大な力がどうしてあるのかも、ほむらの時間遡行を因としているということが語られていますし、納得のいくものでした。それを考えると、ほむらの孤独な戦いがあったからこそこの願いが叶えられたのかなと思えて、少し救われた気がします。
早々に舞台から退場してしまったマミさんも別次元の存在なのか杏子と共に登場。マミさんのお部屋でおやつタイム。マミさんって存在感大きいですね。まどかの魔女をなくしたいという願いに、そんなことをすれば死ぬなんて生易しいものではなく、魔女を滅ぼす概念として未来永劫この宇宙に固定されてしまう存在になる、とまどかに話します。この時のまどかの、「希望を抱くのが間違いだなんていわれたら、私、そんなの違うって何度でもそう言い返せます。きっといつまでも言い張れます。」という、希望に対する想いが素敵です。いいんじゃねぇの、と同意する杏子ちゃん、この子はこの子でまた本当にいい子ですよね。
もうここからは魔法というよりは宇宙的な、それも宇宙再編ビッグバン的な展開で、私は結構好きですね。時間遡行者であるほむらはその顛末をキュウべぇと見届ける事になります。もう宇宙的な存在になってしまったまどか。この世に生きた証も記憶もなくなってしまうということに泣き崩れるほむら。そんなほむらに過去、未来、かってあったかもしれない宇宙、いつかありえるかもしれない宇宙、全てが見えるようになった、と語ります。だからほむらが私のために何度も泣いて、傷だらけになって私のために頑張ってくれた事がわかったことつたえ、ずっと気付けなくてごめんね。と謝るところでは泣けました。
キュウべぇが言うには一つ上の領域にシフトしてただの概念に成り果ててしまった、この宇宙の一員ではなくなった、との事ですが、そんなまどかのために涙するほむら。あなたの事をわすれちゃう、まどかのことをもう二度と感じることさえ出来なくなっちゃうというほむらに、「ううん、諦めるのはまだ早いよ。ほむらちゃんはこんな場所までついてきてくれたんだもの。だからもとの世界に戻ってもしかしたら私の事忘れずにいてくれるかも」と髪を結んでいたリボンをほどき、ほむらちゃんに渡し、希望を持ち続けることを励ましてくれます。
上條くんのバイオリンのオーディション?客席には数名の審査員、舞台袖で見守る仁美、それを離れた席から見守るまどかとさやか。さやかにいたってはやはりかなりきつい決着でした。さやかを救うには何もなかった事にするしかなくて、と。しかしさやかの想いも語られ、上條君も満員のステージに立ちながらもかっての病院の窓にふき込む風にさやかの存在をを一瞬思い出したような描写で描かれていましたので、納得は出来ました。
ところ変わって魔法少女に変身しているマミさん、杏子、ほむら。どうやらさやかが消滅してしまった模様。この世界ではもうソウルジェムが汚れてしまうと魔女化せずに消滅する世界になっている模様。そのときほむらは存在するはずのないまどかの名前を呟きます。手にはリボンを握って。
まどか、まどか、と地面に絵を描いている子供、そんな子供にそっくりだと声をかけるほむら。こんどはかってまどかの父、母、弟であった人たちが描かれます。まどか・・・聞き覚えのある名前。
この世界でもほむらは闘っています。傍らにはキュウべぇが。魔女が現れなくなった世界でも人の世の呪いが消えず、世界のゆがみは存在し、魔獣という存在があらわれているようです。ほむらはキュウべぇにかっては魔法少女が魔女化してしまう世界があったことを語ったようですが、キュウべぇは仮説の一つとして捕らえるだけ。もし宇宙が改編されたのだとしても、頭の中の夢物語と区別がつかないと言うだけです。でもほむらは確実にまどかが存在している事を覚えている・・・そして戦い続けるほむらにまどかの「がんばって」の声が・・・
久しぶりに宇宙改編までに話が広がる壮大すぎる物語が見れて非常に楽しめる作品でした。手放しでは喜べないエンディングですがそれでも希望を持ち続けることを肯定してくれる気持ちのいい作品だったと思います。スタッフ・キャストの皆様に感謝・感謝です!
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