映画 「SPACE BATTLESHIP ヤマト」感想
お話的には一番最初のガミラス侵攻のシリーズ第1作目に「さらば宇宙戦艦ヤマト」のエッセンスを加えたようなお話。もう1週間もたったからなのか、平日の朝の回だったからなのか、お客さんはまばらでした。
長いシリーズ物のアニメ作品であるヤマトを2時間の映画にするに当たって、そしてヤマトが最初に放映された当時と時代も変わっている中、切り捨てなければならない部分、変更しなければならない部分というものは出てきますよね。今回では、敵戦艦のデザインも有機的なデザインになり、数名の人物は女性に置き換えられていたり、更に森雪がファイターパイロットであったり。結構変更点が多いのにこれだけ楽しめたのは、切捨て方のうまさと残したものの選択のバランス感覚とその再構築のうまさ。あらためてこの監督はすごいなと思いました。
音楽もまずこの曲は絶対外せないのですが、故宮川泰大先生の「宇宙戦艦ヤマト」「無限に広がる大宇宙」のテーマをベースに作曲されているらしく、ヤマトの世界観を潰さない良い出来です。そういった意味では音楽の佐藤直紀さんはグッドジョブです!
冒頭の駆逐艦ゆきかぜ艦長、古代守(堤真一)が身を挺して沖田艦を逃がす冒頭ののっけから涙ぐんでしまいました。古代進(木村拓哉)に部下を犠牲にして恥ずかしくないのか、と問い詰められる沖田十三艦長(山﨑努)に生き残る仕事もあると苦く答えるシーンなど見ていて身が震えるのです。
ヤマトが地面割り進宙するシーン、敵ガミラス艦をギリギリのところで波動砲(時間の都合上か、いきなり撃っちゃいます)で撃沈し、その噴煙のなかからヤマトのテーマにのって姿を現わすシーンでまた涙してしまいました。
ちなみに森雪(黒木メイサ)がブラックタイガー隊のパイロットになって、木村拓哉演じる古代進との関係は月9ドラマな感じです。最初は反目しあっているが心の中で実は惹かれあっている、っていう感じでこの辺はキムタクファンに向けたつくりなんでしょうか。
敵のデザインやヤマトの機関部のデザインなどは大幅に変わりましたが、ポイントポイントで、これは入れてくれてありがとう、ていうアニメ版ヤマトのモチーフが気持ちいいくらい私のつぼにはまりました。
あと大体よかったところは・・・
真田さんを演じた柳葉敏郎の声が意外とアニメ版の真田さんと比べて遜色がない。
山﨑努演じる沖田艦長が意外と渋くていい味出してる。藤堂平九郎役の橋爪功が意外に似てる!
遊星爆弾はアニメのデザインに合わせてくれている。
波動砲を撃つときのピストンみたいな奴が動くところはそのまま再現。
地球からの通信圏を離脱する前にクルーに1分間だけ地球に残す家族とテレビ電話する時間があたえられるエピソードがチョイスされているところ。
第3艦橋が相変わらずのあつかいを受けるところ。
シチュエーションは違うが波動砲が塞がれるところ。
トランスフォーマーみたいだけどそれでもアナライザーが登場!しかも声まで同じ(緒方賢一)。
ナレーションの声がささきいさお。
上田みゆきや伊武雅刀も声で出演!
日本映画にしてはVFXがすばらしい。(山崎監督スイマセン
監督がすごいVFX作家だって事は知っています。)
あの「ヤマト」をよく二時間の実写映画にまとめたなと感じ、しかも映画の文法に乗っ取った物語の展開をしてくれるので、非常に見やすいのですよね。これならヤマト知らないキムタクファンでも普通に見れるのではないでしょうか。逆にコアなヤマトファンには少し物足りないかな・・・物語展開や、敵の設定が若干ハリウッド映画ぽいのも少し気になる方も居るかもしれません。コックピットのシーンとかスターウォーズっぽいし。
お奨め度4点(5点満点)。ヤマトのテーマ曲を聴くと体が熱くなる人は5点といったところでどうっすか。とりあえずいつぞやの復活篇よりかはずっと良いと思います。
<STAFF>
監督・VFX 山崎 貴
原作 西﨑義展
脚本 佐藤嗣麻子
音楽 佐藤直紀
<CAST>
古代 進 木村拓哉
森 雪 黒木メイサ
真田志郎 柳葉敏郎
島 大介 緒形直人
古代 守 堤 真一
佐渡先生 高島礼子
藤堂平九郎 橋爪 功
徳川彦左衛門 西田敏行
斉藤 始 池内博之
相原 マイコ
南部康雄 矢柴俊博
加藤 波岡一喜
山本 斉藤 工
古屋 三浦貴大
沖田十三 山﨑 努
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コメント
観ました。賛辞を惜しみません。
申し訳ないけど期待してませんでした(どちらかといえばアンチ ジャニーズ派なので)。
ごめんなさい。素晴らしい。もう一度映画館に行って観たい。(沈む前に退艦しましたが祖父がリアル大和に乗ってました昨日映像を見ながら思い出し誇りに感じました)
リアルタイムで 宇宙船艦ヤマト 見てた世代として 満足です。21世紀のヤマトでした。ジャニーズ映画などではありません。主演の木村拓也さんや脇を固める方々の熱い思いが伝わってきました。非常に満足。見ていて段々面白くなる映画ってありますが…これは冒頭から面白い。胸が熱くなり涙が出ました。
最後に。何で古代 進がキムタクなんだよっていう奴。
キムタクの古代 進を観にいけよ!!!
投稿: | 2010年12月10日 (金) 10時49分
はじめまして。遅ればせながら本日観てきました。そしてくまさん様と全く同じ感想を持ちましたので、思わずコメントさせていただきました。
音楽といい、きっちりとポイントを押さえたシーンの再現といい、本当に何度も胸が熱くなり、涙してしまいました。
監督以下、スタッフの皆さんのヤマトに対する情熱がしっかりと感じ取られました。
そしてオリジナルアニメとは一味違ったラストにも非常に好感が持てたと同時に、黒木メイサさんにも好感が持てました。
なにより、「さらば・・・」で終わってしまった(私的にはですが)ヤマトが何年もの時を経て今年2回も新たなヤマトを観れた事は非常にありがたいと思います。
以上、突然おじゃまして、だらだらと書き連ねてしまい、申し訳ありませんでした。
投稿: 山本 明(本名です) | 2010年12月20日 (月) 13時39分
おじゃまします^^
先日、観てきました!
リアルヤマト世代です。
個人的には、池内さん演じる、斎藤がかっこよくてシビレました~
投稿: みょん | 2010年12月20日 (月) 14時58分
[投稿者なし]様、コメントありがとうございます。私もジャニーズにはあまり興味を持っていませんが、キムタクの古代はこれはこれでアリだなと思いました。
ヤマト世代なら冒頭から胸が熱くなりますよね、私も観て予想以上に満足できて嬉しかったです。
投稿: くまっこ | 2010年12月20日 (月) 16時36分
山本 明様、コメントありがとうございます。
そうなんですよね、監督やスタッフの情熱、ホント感じます。監督が引き受ける前はまったくのオリジナルで話が進んでいたそうですが、みんなが見たいヤマトはこれだ、って監督以下スタッフがこだわったというのがひしひしと伝わってくるんですよね。
それにしてもヤマトのテーマ曲はヤマト世代の魂に染み込んでいますね、新しい形ではありますが私もまたヤマトが見れてありがたく思っている1人です。
投稿: くまっこ | 2010年12月20日 (月) 16時47分
みょん様、コメントありがとうございます。
斉藤もかっこよかったですね。彼のラストはアニメ版でも泣けましたが、今回もやっぱり泣けました。アニメ版のような泥臭さを薄めて現代風のキャラになっていたのが逆に感情移入しやすかったですね。池内さんグッドジョブでした!
投稿: くまっこ | 2010年12月20日 (月) 16時57分