閃光のナイトレイド 第2話 「回想のロンド」 感想
桜井機関四人衆の過去をまじえながら、有名バイオリニスト、クライネフのスパイ疑惑に対して動き出す桜井機関。消えた関東軍一個中隊がこの物語の背後に存在する事がわかってきて方向性が見えてきた感じですね。
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葵の追憶に現れるバイオリンを奏でる黒髪の女性。葵の婚約者で早世されたようです。今回はバイオリンがキーアイテムとして展開されますね。日ごろ陽気に振舞う葵の過去が今後どのようにストーリーに影響していくのか、ですね。お墓には遊佐家とありました。
必要以上の運命は人の能力を狂わせる。スパイ疑惑のクライネフは常人離れした観察力と楽譜も暗譜してしまうという記憶力の持ち主。軍人としてエリートコースを歩もうとしていた葛がその能力ゆえ桜井機関にスカウトされた過去と重ね合わて語られるところはうまいですね。本名は「キシダタクマ」というそうですね。
クライネフに近づきサイコメトリングしようとする雪菜。クライネフはその記憶力ゆえ身辺にスパイを匂わす証拠が見つからないため直接本人に触れて雪菜の能力で情報を引き出そうとします。でその雪菜には兄がいるのですがその兄が失踪した関東軍に関連しているようでこの辺の因縁もいいですね。兄は「タカチホイサオ」。物語のヒロインとしての魅力はどうかなと思っていましたが、妹属性でいくようですね！クライネフは帝大のカジカワ元教授との接触があり、その教授に関東軍の工作員とのやり取りがあったとの事。どうやら兄がその工作員のようですが。
バイオリンを習いたいとの口実でクライネフに近づこうとする雪菜と葵。コンサートの招聘先にお金を積んで近づいたそうです。雪菜が意外にバイオリンが弾けて驚く葵。どこでバイオリンをならったかの質問には答えず、クライネフをサイコメトリングして、公会堂のイメージをつかんだという雪菜。こうなってくると、葵の婚約者と雪菜にも接点があったのではないかと勘繰っちゃいますね。
棗の透視能力で走査できなかったのがいつも持ち歩いているバイオリン。動いている上に厳重にくるまれているようで、動いているものは駄目みたいですね。雪菜の家に仕えていたときは「キチゾウ」と呼ばれていましたが。公演前に諜報員とバイオリンの受け渡しが行われそちらを追うと実は囮でした。
演奏中の曲のアレグロ部分に暗号化して演奏をして、ラジオで情報を傍受するというところまでつかんだ葵達。もう始まっている公演を止めるのに会場にたどり着く時間がない！棗、雪菜、葵の3人の能力の合わせ技でかろうじてアレグロ部分の演奏を阻止。
最後に悲しい人生を歩んでしまったバイオリン弾きの死と今回受け渡しできなかった情報が雪菜の兄が関係しているという余韻を残して終わりましたが、今後の展開が楽しみになってきて、なかなか面白いです。難をいえばちょっと地味なところかな。私的にはこういう渋いの好きなんですけど。最後にチラッと出てきた桜井の護衛らしい赤シャツに黒い帽子とスーツの兄ちゃんが意外と好きです。次回「ビッグフォーに影は落ちる」
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