化物語 第11話 「つばさキャット 其ノ壹」 感想
あいかわらずイラストっぽいタッチの風景描写にどことなく心象世界のような趣があって引き込まれます。前半の羽川と阿良々木くんの散歩のシーンの岸辺の遊歩道、ヨットハーバー、対岸の町並みの影がなんとなく昔数年ほど住んでいたところを思い出させてくれて、もちろん私の中の心象風景を刺激しているだけで、実際の私の住んでいたところとは違うのですが、素敵でした。

羽川の頬にはガーゼが当てられています。その原因を誰にも言わないという約束できいた阿良々木くんは親身になって憤ります。私が阿良々木くんのことを羨ましくもあり、妬ましいと思うところです。他人の悩み事に容易に入っていけるところ。きっと阿良々木くんは本当に羽川のことを心配しているのでしょうが。
とある放課後、戦場ヶ原との約束でしょうか、意気揚々と校門をでてくる阿良々木くんを待っていたのは仙石撫子ちゃん。蛇切縄の件であらためてお礼に来た様で。そんな仙石にいつでも相談にのるからと声をかける阿良々木くん。
戦場ヶ原とお付き合いもしていることなのだし、他意はないとしても、他人に過度の期待を抱かせるような言動は前々回の羽川でのセリフではないですけどやはり罪な事だとは思います。特に他意がないだけにね。忍野も、自分もいつまでもこの町にいるわけではないと阿良々木くんに釘をさしているわけですし。
前々回の羽川の頭痛は、今回のエピソードの伏線だったのですね。そして羽川も過去に怪異に取り付かれていたようです。「障り猫」、「しっぽのない猫、尾を引かない猫」その能力はエナジードレイン、人間の体力、精力をネコそぎ吸収するというもの。その原因は「長年にわたって蓄積されていたストレス」。羽川が抱えていたのは家族関係によるストレス。
どうやら化物語の前日談で同じくエナジードレイン能力を持つ吸血鬼の(まだ忍ちゃんじゃなかった頃の)忍ちゃんによってその怪異の能力はかなり減じられたようですね。(←傷物語読みましたが違うようですね。)抑えられていた怪異がまた出てきたようです。羽川を襲う強烈な頭痛。まだ羽川はストレスを抱えている状態には替わりはないようですしね。複雑な家庭環境や、そのため優等生であろうとすることに対するストレス。意外と阿良々木くんの他人の困りごとを無視できない優しさに対するストレスもあるのではないですかねぇ。
羽川が怪異にとりつかれ「障り猫」に変貌を遂げるシーンがすごく幻想的でいいですね。え?次回が最終回ですか?残念です。もうちょっと見続けたいアニメなのに。

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血の繋がらない両親と暮らしている羽川は、休日は散歩が日課だという。
「一日一緒にうちにいるなんてゾッとする」
家族とはうまくいっていな....... [続きを読む]
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» 化物語第11話『つばさキャット其ノ壹』の感想レビュー [gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)]
待ちに待ったという方も多そうな翼回でした。
今まで断片的に語られていた家庭環境やゴールデンウイーク中の諸事情がかなり明らかにされ、色々スッキリしたのも束の間、新たな問題が…?という引きが意味深長な感じですね。
障り猫に憑かれ、白猫ながら中身はブラックな翼でしたが、あんなに色っぽいエナジードレインなら、あえてくらってみるのも一興かと思った方も多いに違いないと思われww
(//▽//)
個人的には、既に解決した問題であるとはいえ、とり憑かれてからストレス発散、忍に吸われて即終了のお知らせという展開は早... [続きを読む]
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「つばさキャット 其ノ壹」
猫たん。
家族関係が複雑すぎる件。理解できなかった。。
それで家に帰りたくなかったんだ。
ゴールデンウイークはバイトでしょ(お前はな)
北国時代の私のようだ。。今も休日は家にあまりいませんが。
家庭内暴力。
一回がエスカレートしていきそう。
そこまで。。
天使の梯子?
埋葬するのをって事かな。
恋する乙女の待ち伏せ。
そうなんだ(笑)大変ね。
ナイスツッコミ。てか懐かしい。
ブルマとスクミズですね。ただよう犯罪チックなカオリ(笑)
もどき。。
万華鏡... [続きを読む]
受信: 2009年9月23日 (水) 22時57分
» 化物語 #11 [あ゛ぁやっちゃったなぁ… ぉぃ… な毎日w]
校門前で、この間のお礼に来たという千石撫子とマニアックな会話を繰り広げる阿良々木暦。
そこに、羽川翼が通りかかるが、彼女は急に頭痛を訴える。 -HPより-
「つばさキャット 其ノ壹」
暦と撫子の絡みが何気に好きだったり( *´艸`)
借りていたブル... [続きを読む]
受信: 2009年9月24日 (木) 22時39分
» 化物語第11話『つばさキャット其ノ壹』 [アニメ好きのケロポ]
にゃはははぁ~♪ [続きを読む]
受信: 2009年9月25日 (金) 13時53分
» 化物語 第11話 [モノクロのアニメ]
つばさキャット その壱
昼休み。僕は戦場ヶ原と一緒に、校舎を背にした階段広場に向かい、花壇のそばに並んで座った。戦場ヶ原が作ってきてくれたというお弁当を膝の上で広げる。ご飯の上に、『I LOVE HITAGI』と海苔でかかれた、嫌な感じで気合の入ったお弁当だった。ちなみに戦場ヶ原のお弁当には『I LOVE KOYOMI』と海苔で書かれていた。
「デートをします」
食事が始まって間もなく、戦場ヶ原が言った。
「はい?」
聞き違いか気の迷いか。それを確かめようと僕は戦場ヶ原を振り返った。
... [続きを読む]
受信: 2009年9月27日 (日) 19時57分
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