化物語 第５話 「まよいマイマイ 其ノ參」 感想

「まよいマイマイ」面白かったです！原作未読だったのですがそれがよかったのかも！感想を残しておこうと思わせてくれたのが八九寺真宵ちゃんの存在です。基本的に阿良々木くんと各エピソードのメインキャラクターとの独特なやり取りでお話が進む感じですが、阿良々木くんと真宵ちゃんのやり取りは私的には戦場ヶ原とのやり取りよりも面白かったです！二人の乱闘（？）なんかも在ったりして絵的にも動きがありましたし。

真宵ちゃんの一見、目上の人ということでの丁寧口調の合間に見える意外と無礼な会話内容に、それなのに食べ物とかお小遣いに簡単に釣られてしまうという、こんな子供本当にいてますよね。そしてその子供と本気でケンカする阿良々木くん。

今回は真宵ちゃん、阿良々木くんの指を結構噛み千切れんばかりに噛み付いてましたが。阿良々木くんが元吸血鬼でなかったら・・・

そういえば先週、真宵ちゃんの胸触っていましたね。それを今回気付かされファーストタッチを奪われたと嘆く真宵ちゃん。結構自分の胸に自信のある小学５年生は、ファーストキスを奪われるより重大！

忍野 メメから今回の怪異の解決方法を聞きだしてきた戦場ヶ原はまずあたしはあなたに謝らなければならないって阿良々木くんに告げますがその真意は・・・
（まだ未読・未視聴の方ネタバレです）

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真宵ちゃんがお母さんの家にたどり着けない怪異に逢っているのではなくて、怪異そのものだったんですね。阿良々木くんが蝸牛、まよい牛の怪異にあっていたんですね。なんらかの事情で家に帰りたくない人にしか見えない怪異。

真宵ちゃんには結構ジーンと来ました。エピソード冒頭の「話しかけないで下さい、あなたのこと嫌いです」というセリフがすごい活きてきますよね。

母の日に、両親の離婚で別れ離れになった母親の家に行こうとして、信号をちゃんと守って横断歩道を渡ったのに、たどり着けなかった真宵ちゃんのモノローグ。自分といっしょにいると迷ってしまうからと、自ら近寄ってくる人を避け彷徨い続けた真宵ちゃん。

そして真宵ちゃんが見えないのに見えているふりをし続けて阿良々木くんについて来ていた戦場ヶ原。「だから、言えるわけないじゃない。阿良々木くんに見えるものが私に見えなければ、見えない私のほうがおかしいんだって私は普通に思うわ」戦場ヶ原も少し前までは怪異に取り付かれていたという事実がここでのしかかってきます。

基本的に物語の中で起こっている現象は、特にこの作品のように登場人物の視点で語られる物語は、登場人物の眼を通してしか知る由がないわけで、その登場人物が、普通の人には見えないものが見えるとか、見えていないのに見えているといったりするとそれだけで物語を見ている私達には罠にかけられてしまいますよね。

しかも先週には同じく事情で家に帰りたくない羽川まででてきて真宵ちゃんとやり取りしているわけですから、真宵ちゃんは見えていて当然という状況が刷り込まれます。ここでも罠にかけられちゃいますよね。

で基本的にはこういう登場人物の主観にかなり依存する謎解きは好きではないのですが今回は真宵ちゃんに免じて許しちゃいましたよ！いや、真宵ちゃんだけでなく戦場ヶ原や阿良々木くん達にも。５話までに登場人物の描写がしっかり構築されている結果ですね。

阿良々木くんが真宵ちゃんから離れればすべては解決！なのですが、なんとしても母親に会わせてあげたいと思う阿良々木くんに今回だけ特別に使える裏技を伝える戦場ヶ原。そして阿良々木くんに「I Love You」横で聞いている真宵ちゃん居心地悪そうに「おめでとうございます」が少し笑える。

それにしても戦場ヶ原のツンデレ、ツンドラ（？）、メンヘルな感情表現には私は少しついていけませんがストレート告白は素敵です！戦場ヶ原よかったですね。だから阿良々木くん、あまり女の子に恥をかかせちゃいけませんよ。はやく返事返事！と思っていたら・・・「戦場ヶ原、蕩れ」すいません、こんな用語知りませんでした。が、なにはともあれ「おめでとうございます」

真宵ちゃんが自縛霊から浮遊霊に２階級特進してこれからも登場してくれそうなのでこれからも見続けます。今まで噛んだなかで一番面白かったです！「阿良木さん」それじゃもう別人ですよ！次回「するがモンキー　其ノ壹」

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