篤姫 第32回 「桜田門外の変」 感想
安政七年(1860年)3月3日、ついにその時がやってきました!雪が静かに降る中、大奥ではひな祭りで華やいでいるときに、水戸・薩摩の浪士たちに襲撃されました。
今回の大河の井伊直弼(中村梅雀)、敵役としてはとてもよかったので、また一人濃いキャラがいなくなって寂しいです。「恐れ入り奉りますー」は不気味ですごくよかったので!
濃いキャラといえばもう一人、幾島(松坂慶子)も今回で大奥を去るとの事で、そちが嫌いじゃった、手を焼きましたのやり取りも今日で見納め。井伊と幾島が去ることでまたドラマの雰囲気がガラリと変わりそうですが、和宮編は面白くなるだろうか、期待と不安入り混じってるというところですね。幾島は最後に斉彬(高橋英樹)から預かっていた桜島の掛け軸を渡しました。
かわって新しいキャラとして勝麟太郎(北大路欣也)が登場、咸臨丸の話を聞きたいという家茂さま(松田翔太)にくっついて天璋院(宮崎あおい)も臨席しますが、これがよくしゃべる!飾らない人となりの人物にしたかったのでしょうが、北大路欣也さん貫禄ありすぎですよ!私の勝海舟のイメージとちょっとあわない・・・かも!
そして尚五郎改め帯刀(瑛太)の天璋院篤姫への想いはなんとジョン万次郎が伝えることに!好いちょりましたか、と例のお守りをみて微笑みます。そばには桜島の掛け軸が。好きでいてくれたのに、薩摩本家に養子に行くことになった自分に余計な思いをさせまいと黙っていた尚五郎さんの気持ちが素直に嬉しく感じられるようになった天璋院は思い出の良さというものをしみじみかみ締めます。こういうちょっとした笑顔はさすがにあおいちゃんですね。すごくかわいいです。
その小松帯刀は薩摩で、安政の大獄に怒る藩士たちが脱藩、突出しようとするのを食い止めようと頑張っておられました。藩士たちの動きを久光(山口祐一郎)に伝え、藩主直々の書状を得て、無事突出を抑えました。
勝、万次郎から献上されたミシンでハンカチ(?)を縫う天璋院。何でも日本で一番最初にミシンを使ったそうですが、その天璋院のもとに重野(中嶋朋子)が調べていた井伊の処罰者リストが届き、天璋院は井伊に会う決心をします。
井伊暗殺の前の最後のお茶席でした。天璋院は井伊の点てたお茶が以外においしくてびっくり!井伊さんは大老になる前は茶道が得意だったんでしょうか?末期の茶という感じで桜田門外の変へ盛り上げていきます。
桜田門外の変の演出はなかなかよかったんじゃないでしょうか?(ベタですか?)ちょうどひな祭りということで大奥では雛人形を飾って天璋院はじめ女中たちの華やいだ笑顔。かたや雪の中籠で登城しようとする井伊直弼。その手には天璋院がミシンで縫ったハンカチが。この二つがシーンが交差して進み、最後に滝山(稲森いずみ)が大老の襲撃を伝えにきます。
前半は少し説明くさくてだれましたけど、お茶の席あたりからは結構楽しめました。次回「皇女和宮」。いよいよ大奥嫁姑バトル編に突入ですね。
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篤姫「桜田門外の変」
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大老井伊「この国を治めるのは誰なのか。今は力をもって知らしめなければなりません。」
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大老井伊「私をお信じ頂けぬならお暇を頂くしかありません。」
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先週で幾島さんとはお別れだと思ってましたが、今回が本当のお別れでした。(^^;; [続きを読む]
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殺されるべくして殺される井伊直弼。。幾島が大奥を去る日。それに際して「長い間、そなたが嫌いであった」と。。幾島は斉彬から預かったという鹿児島の絵の掛け軸を篤姫に。そして代わって重野が。井伊大老による安政の大獄。。幕府の維新をかけて。。しかし、人身を捉ま...... [続きを読む]
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まずは、幾島との別れのシーンから。
先週、さらば、といっておきながらも、まだまだ未練たっぷりなところが 幾島らしいですね。
勝麟太郎が、お土産を携えて 対面にやってきました。
将軍そっちのけで 天璋院とばかり話している勝。
天璋院に取り入るのが得策だと しっかり見抜き、ジョン万次郎までつれてくるとは、なかなか 用意周到で 抜け目ない勝です。
そして、天璋院にイヤミを言われてながらも、じっと耐える井伊大老。
幾島がいなくなったせいか、天璋院 ちょっとイジワルになってきました。
天... [続きを読む]
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