篤姫 第31回 「さらば幾島」 感想
井伊の安政の大獄はいよいよ天璋院の養父である近衛家にまで及び、近衛家の老女村岡がついに捕らえられる。長年苦楽をともにしてきた天璋院と幾島は村岡を救えるのでしょうか。
悲しい別れを経てきましたが今回はついに幾島(松坂慶子)との別れの時が近づいてきました。落飾した天璋院が自分の打ち掛けを侍女たちに形見分けするところから始まりますが、婚礼の時の白の打ち掛けがキーアイテムとして話をしめていましたね!
侍女が婚礼のときの打ち掛けに目を留めたときに久しぶりのハッスル幾島が見れました。幾島にとってもこの着物は想いが多く詰まったものなんですね。
それにしても家茂公(松田翔太)が凛々しすぎ!これで天璋院(宮崎あおい)の義理の息子だなんて・・・なんかちょっとドキドキします。まぁ歴史物だしNHKだからそんなことないでしょうが。
見ていて少し嬉しくなるのが天璋院に的確なアドバイスをする新しい年寄重野(中嶋朋子)と最近天璋院を支持してくれるようになった滝山(稲森いずみ)の存在。心強いですね。
そしてついに召し取られた村岡(星由里子)。婚礼のときは母役をしてくれた人をこのままにできない天璋院。しかし、天璋院が表立った行動をとればますます井伊(中村梅雀)につけ込まれる、となったときに思いついたのがあの打ち掛け!
そして天璋院と同じ事を考えていてすでに白の打ち掛けを用意させていた幾島。もうこの二人の長年の阿吽の呼吸に今回は感動しました!村岡はこの打掛を着て(つまり徳川家の後ろ盾があるのだという無言の圧力を取り調べの人にかけるわけですね)詮議を切り抜けます。
今回のことをあとから知った家茂。確かに今回のことは天璋院と近衛家の私的な問題なので将軍自らが事を起こすことはできないけど、なやみは打ち明けてほしいと天璋院にいう家茂、そうでないと、自分も悩んだりしたときに母上に相談できないじゃないかと・・・
徳川の女として生きている天璋院、そういう天璋院に従うようになった滝山や重野の存在をみて、また近衛家や島津家に恩がありすぎる自分はいつかは天璋院の足手まといになるだろうと考え、ついに幾島は天璋院のもとを去りたいとはっきり言います。
この白の打掛を幾島にもって行かそうとする天璋院。天璋院にとっても、幾島にとっても思い入れの深いこの品がいままでの二人の絆を伝えてくれます。そしてもう一度この打掛を羽織ってみてほしいと頼む幾島・・・本当にこの二人はいいパートナーでした。いままで幾島のことあんまり気にせずに見てましたが、ほんとに影のように付き添っていたというか、いなくなると思うと急にさびしくなりました(涙)
薩摩では先代藩主斉興が死去。大久保(原田泰造)は小松帯刀(瑛太)に忠教(後の久光、山口祐一郎)という人物にについていっていいのかを再確認。そして帯刀は忠教に大久保という有能な人物がいると伝えます。薩摩もついに動き出しましたね!薩摩を動かす組織ができつつありますよ!権力の中にいないとどんなにがんばりたいと思っても何もできないことを身をもって知った大久保は仲間たちが安政の大獄に憤ってても冷静、強くなりましたね。
今回は村岡の件で天璋院と幾島が最後のベストタッグを組んでのお話でなかなかよかったです。と思っていたらもう次回は井伊暗殺ですかー!!次回「桜田門外の変」。大奥の外は本当に激動の幕末ですね。勝海舟をあんないかつい人がするなんてーとか思っちゃいましたが。
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「さらば幾島」
「さらば幾島」というよりも「内袿(うちき)物語」みたいな回でした。
井伊による取締りが激しくなり、とうとう京都の近衛家にも詮議の手が伸びます。
老女の村岡が取調べを受けると聞いて、何か自分にできることは?と考える天璋院。
そんな時、天璋院の考えを読んだかのように幾島が行動を起こすのです。
いや〜、詮議の席に白装束、もとい、婚礼の装束で現れた村岡のシーン{/fashion_dress/}
かなり盛り上げましたね〜{/bouquet/}{/bouquet/}{/bouquet/}
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